レッドブルはペレスを助けるどころか足を引っ張っている、と寄り添うハミルトン

ドライバーズパレードでセルジオ・ペレス(レッドブル)と話をするルイス・ハミルトン(メルセデス)、2022年8月28日(日) F1ベルギーGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

2023年シーズンのドライバーズ選手権2位争いのライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はセルジオ・ペレスがレッドブルから必要なサポートを受けていないどころか、逆に足を引っ張られているとの見方を示した。

マックス・フェルスタッペンがシーズン終了を待たずに3年連続のタイトルを獲得し、過去5戦で4度の優勝を果たしている一方、ペレスはチームメイトの半分以下のポイントしか獲得できておらず、最後に表彰台に上がったのは9月初旬のイタリアGPと苦戦し続けている。

2位フィニッシュを飾りながらも制限を超えるプランクの摩耗という技術規定違反によって前戦アメリカGPで失格処分を受け、ペレスとポイント差が39点にまで拡大した7度のF1王者はフォックス・スポーツに対して「彼のチームは彼を全く助けていないと思う」と語った。

「レッドブルにはたくさんのメンバーがいるから、全員がそうだとは思っていないけど、何人か、特にその内の一人は、心理的に影響を与えるばかりでサポートしていない」

仮にチーム代表のトト・ウォルフが自身に同じような対応をしたら「本当にキツいだろう」とハミルトンは続ける。

「もしトトが僕について否定的な話をしているのを聞いたら本当にキツいだろうと思う。だから彼にとっては厳しい環境だろうけど、上手く対処していると思う」

「僕はセルジオのような経験をしてはいないけど、ドライバーとして心理的、精神的なプレッシャーがどういうものかは理解している。それは本当に重いもので、言葉で説明するのは本当に難しい」

ハミルトンは名前を挙げていないが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは最近、ペレスがフェルスタッペンに対して遅れをとっているのは民族性にあると発言して批判を浴び、国際自動車連盟(FIA)から書面による警告を受けた。

マルコについてペレスの父、アントニオ・ペレス・ガリバイはF1メキシコGPに際してオーストリア「ORF」とのインタビューに応じ、「DR.マルコはチェコ(ペレスの愛称)にとって世界最高のプロモーターだ」として「私は彼の事が大好きだ」と付け加えた。

F1メキシコGP特集

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