ハミルトン、バクー不振は「部品が適切に組まれていなかった」ことが原因…修復も”異例の運転方法”強いられる

ガレージに立つルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年9月13日F1アゼルバイジャンGP フリー走行Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

奮わぬ結果に終わったF1アゼルバイジャンGPを経てルイス・ハミルトン(メルセデス)は、W20のコンポーネントの一つが「適切に組まれていなかった」ことが予選パフォーマンスの低下の原因だと明かした。

初日フリー走行ではトップ3をキープし、僚友ジョージ・ラッセルを引き離す走りを見せていたが、一転、2日目になると競争力を失い、予選ではチームメイトから0.4秒遅れの7番手に留まった。

予選を終えた直後にハミルトンは、タイヤを機能させることができなかったと説明したが、年間割り当て上限を超えるパワーユニットの開封に伴って最後尾からスタートした日曜のレースを9位で終えると、クルマの問題が土曜のパフォーマンス低下の原因であることが判明したと明かした。

英Crash.netによるとハミルトンは「金曜日のクルマは良かったけど、土曜日に向けてちょっとばかり変更を加えたところ、コンポーネントの一つが適切に組まれていなくて、それが原因で間違った方向に進んでしまったんだ」と語った。

決勝に向けてクルマを直したにもかかわらず、バクー市街地コースでの51周のレースはハミルトンにとって、F1キャリアの中でも「最悪」の部類の一つとなった。

「おそらくこれまでに経験した中で最悪のバランスだったと思う。フロントのグリップが強い一方でリアが全くなく、ステアリング操作を通してフロントのトラクションを殺して、コーナー毎にフロントを滑らせなきゃならなかった。こんなに奇妙な方法でドライブしたのは初めてだよ」とハミルトンは付け加えた。

ハミルトンが具体的な名前を挙げることを拒否したため、問題があったコンポーネントが何かは分からないが、メルセデスは予選を終えてハミルトンの44号車の前後のブレーキドラムを変更している。


2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を逆転して今季2勝目を上げた。

マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月20日のフリー走行1で幕を開ける。

F1アゼルバイジャンGP特集

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