F1ドイツGP:降水確率40%、最速タイヤ戦略と残存セット数…レッドブル・ホンダは不利?

2019年のF1ピレリタイヤcopyright Pirelli & C. S.p.A.

F1第11戦ドイツGP決勝レースに先立って、公式タイヤサプライヤーのピレリがドライバー別の残存タイヤセット数を公表した。ドイツGPに持ち込まれたのはC2(ハード/白)、C3(ミディアム/黄)、C4(ソフト/赤)の3種類のコンパウンド。

決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならないが、日曜のホッケンハイムは降水確率40%の予報が出ており、仮にウェットレースとなればその義務も消滅する。ホッケンハイムリンクでの67周は予測不可能な天気に左右される事になるが、現地正午時点で既に雨が降っている。

上位2列の計4台は戦略が別れた。メルセデス勢は中間コンパウンドのミディアム、レッドブル・ホンダ勢は最も柔らかいソフトでスタートする。

FP2と同じように非常に暖かいドライコンディションとなった場合、ピレリは1ストッパーが理論上の最速ストラテジーだと考えており、スタートタイヤの種別に関わらず、第2スティントではハードタイヤを推奨する。タイヤ交換のタイミングはミディアムスタートが24-29周、ソフトスタートが18-22周。

ただし、ベストストラテジーはメルセデスが採用する可能性が高いミディアムでの1ストッパーであり、ソフトスタートの1ストッパーは次善策だとしている。

可能性は低いが、非常に暑くなった場合には2トップ戦略が最速とのこと。予想よりもソフトのデグラデーションが高くなる場合は、ソフト、ソフト、ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略を推している。

仮に雨が降れば今シーズン初のウェットレースとなる。カーレーシング責任者を務めるマリオ・イゾラは「雨が降った場合は特に、戦略が鍵を握るだろう。今シーズンは本格的に雨用タイヤを使ったチームはおらず、ウェットになれば、変化するコンディションへの対応方法が決め手となるだろう」と語った。


フェラーリの2台が信頼性不足に倒れ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。フロントロウ2番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが並んだ。

2019年F1第11戦ドイツグランプリ決勝レースは、日本時間7月28日(日)22時10分から行われ、1周4574mのホッケンハイムリンクを67周する事で勝敗を決する。

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