セルジオ・ペレス「状況を正すチャンス」直近3戦で2DNFもタイトル諦めず…F1フランスGPで巻き返しへ

レースに向けてグリッド上で準備するレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレス、2022年3月27日F1サウジアラビアGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

首位マックス・フェルスタッペンに遅れる事、57点差のランキング3位につけるセルジオ・ペレス(レッドブル)は今も念願の初タイトルを諦めておらず、今週末のF1第12戦フランスGPでの巻き返しに強い意欲を示している。

ペレスは第7戦モナコGPで優勝を果たし、一時はポイントリーダーのチームメイトに対して15点差にまで迫っていたものの、カナダとオーストリアでのリタイヤが大きく響き、ギャップは優勝2回分以上にまで開いた。

とは言えシーズンは11戦を残しており、逆転の可能性はゼロではない。実際、今年のペレスは完走したレースで4位以上をキープし続けており、表彰台獲得数も既に昨年を上回っている。

ペレスはポール・リカールでの週末に先立ち「オーストリアでの厳しい週末を経て、再びレースに戻れて嬉しい。状況を正すチャンスだ」と語った。

「過去3回のレースで2回のリタイヤがあったけど、僕はまだチャンピオンシップを争う立場にいるから、個人的にもこれ以上ポイントを失う事はできない」

「今週末のフランスで流れを変えていきたい」

「去年のフランスGPではレッドブル移籍後として2回目の表彰台を獲得する事ができた。今週末もポディウムに上がる事を楽しみにしている」

「ポール・リカール・サーキットはチャレンジングなコースだ。コーナーには色んなレーシングラインがあって、どれがベストなのか迷う位なんだ」

「今週末は気温が上がりそうだから、その点にも注意を払わなきゃならない。身体的にかなり厳しいレースになりそうだし、熱によるタイヤのデグラデーションに対してどう対処すべきかを見極める必要がある」

ただ、フェルスタッペンにとってもフランスは良い思い出のある地であり、ペレスがチームメイトを上回るのは決して楽な仕事ではない。

昨年大会は当初予想された以上にデグラデーションが酷く、各車10周目を過ぎたあたりからグレイニングに苦戦した。それでもなお誰もが1ストップ狙いでレースを進めた。

そんな中、フェルスタッペンは首位を走行中に奇策とも言える2ストップに打って出ると、残り2周でルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイク。「ポール」「ファステストラップ」「優勝」のハットトリックを達成したF1史上46人目のドライバーとして歴史に名を刻んだ。

「僕らは昨年のフランスGPでチームとして本当に良い結果を残す事ができた」とフェルスタッペン。

「コースはかなりテクニカルで、終盤に高速コーナーが多いから、タイヤマネジメントが重要になる。今週末は暑くなりそうだから尚更だね」

「オーストリアの時よりパフォーマンスを向上させ、前回の結果を教訓にして週末に臨みたい」


フランスGPの舞台となるのは247通りのコースレイアウトを持ち、テストコースとして名高いポール・リカール・サーキットだ。

昨年のグランプリではマックス・フェルスタッペンが先手必勝の2ストッパー戦略でレースを制し、レッドブル・ホンダがV6ハイブリッド・ターボ時代における初の3連勝を飾る結果となった。

F1フランスGPは日本時間7月22日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。

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