アルピーヌF1、アロンソとオコンを襲った異なる2つのトラブル原因を特定
Published:
F1第11戦オーストリアGPでフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンのマシンに発生したトラブルについて、アルピーヌのオトマー・サフナウアー代表がその原因を明かした。
アロンソ駆る14号車A522は前戦オーストリアGPのスプリントを前にテクニカルトラブルに見舞われ、スタートできずにグリッド争いを終えた。
チームは電気系統の問題が生じた可能性があるとして、決勝を前に予防措置として今季5基目のICE、ターボ、MGU-H、そして4基目のES(バッテリー)の封を切った。
サフナウアーはチームのホームレースとなるF1第12戦フランスGPを前に、アロンソがスプリントでDNSを余儀なくされた原因について「ECUに電力を供給するパワーボックスが故障していた事が判明したため、再発防止策を講じた」と説明した。
オコンの方はスプリントこそ完走したものの、チェッカーフラッグ後に同じ様にトラブルに見舞われコース上で停車した。
これについては「繰り返し発生する問題に対して、サプライヤー企業のボッシュが講じた対応策を調査すると共に、高圧フューエルポンプの修復作業に取り組んだ」と説明した。
「我々が掲げる今シーズンの目標を達成するためには、信頼性の問題を最小限に抑えながらも同時に高いレベルのパフォーマンスを維持することが不可欠であるため、これらの問題を完全に収束させたいと考えている」
度重なる信頼性トラブルによってライバルのマクラーレンにコンストラクター4位の座を許す状況にあるアルピーヌは、7月22日(金)に開幕を迎える母国フランスGPで再び、A522をアップグレードする。
「我々はフランスにフロア・フランクのアップデートを持ち込む。金曜日に2台のクルマでテストするのが楽しみだ」とサウナウアー代表は語った。
「理解を深めるため金曜のフリー走行を実りあるものにし、土曜と日曜に向けて万全の準備を整えていきたい」
「そして、毎戦のように2台揃ってQ3に進出し、良いレースを戦ってポイントを獲得できるようになれば最高だ」
F1フランスGPは日本時間7月22日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。