フェルスタッペン、初日最速締め…フェラーリとアルピーヌの前進で中団は大接戦の様相 / F1フランスGP《FP2》結果とダイジェスト
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2021 F1第7戦フランスGP金曜2回目のフリー走行が現地6月18日に開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがFP1最速のメルセデス勢を抑えてトップタイムを記録した。
第3セクターまでソフトタイヤを保たせる事が出来ないマシンが散見される中、ドライバーズランキングを牽引するオランダ人ドライバーは、セッション中盤にソフトタイヤを履いて第1・3セクターで全体ベストを刻み、1分32秒872のファステストをマークした。
バクーでの悲惨な週末を経て懸命に巻き返さんとするバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、ソフトでの計測は自己ベストに届かなかったものの、ミディアムでのアタックでフェルスタッペンに1000分の8秒差の2番手に付け、チームメイトのルイス・ハミルトンを0.245秒差で3番手に抑えた。
なお前戦ウィナーでフェルスタッペンの僚友であるセルジオ・ペレスは、ソフトでのラップをまとめ切れず12番手に沈んだものの、ミディアムでのロングランペースでチームメイトやハミルトンを上回るフィールド最速を記録。2連勝に向けて抜かりはない。
ミッドフィールドではアルピーヌとフェラーリが大きな前進を果たした。
母国レースを迎えたアルピーヌ勢は好調だったFP1よりも更にスピードを上げ、フェルナンド・アロンソが3番手ハミルトンにコンマ2秒差と迫る4番手をマーク。週末に先立って3年の契約延長を手にしたエステバン・オコンも6番手に付けた。
車体から「Mission Winnow」を撤去し、AWSのロゴを掲げたマラネロのチームはFP1で共にトップ10圏外に沈んだものの、FP2ではシャルル・ルクレールが5番手、カルロス・サインツが8番手と飛躍した。
ライバル達が前進した事で、アルファタウリ・ホンダとマクラーレンはやや後退した。ピエール・ガスリーは7番手と底力を奮ったが、角田裕毅は13番手と圏外に転落。ランド・ノリスは辛うじて10番手にしがみついたが、ダニエル・リカルドは14番手にまで下がった。
とは言え6番手オコンから13番手角田裕毅までは僅か0.27秒という僅差で、ミッドフィールドフロントは大接戦の様相を呈している。キミ・ライコネンがミドルセクターで印象的な速さを発揮して9番手に付けるなど、アルファロメオも侮れない。
午前のFP1に引き続き午後の現地ル・カステレ村も晴天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温27℃、路面47℃のドライコンディションでスタート。ソフトのアストンマーチン勢とハードを履くアロンソ及びルクレールを除く全車がミディアムタイヤでセッションを開始した。
アストンはベッテルが15番手、ランス・ストロールが16番手と冴えない結果に終わったが、純粋な1ラップペースの追求を諦めて、決勝レースを見据えたプログラムに集中しているように見える。
FP1ではターン2脇のソーセージ縁石について、メルセデスのスポーティング・ディレクターを務めるロン・メドウズがFIAレースディレクターのマイケル・マシに不満を訴えていたものの、撤去される事はなく同じ状況でセッションが行われた。
FP2ではフェルスタッペンが悪名高きその縁石の餌食となり、車体の一部を破損した事でデブリ回収のためにバーチャル・セーフティーカーが導入された。
ライバルに見られたくない秘密があるのだろう。ガレージへと戻りフロントウイングの交換を行なう際、クルーは壁となって前を塞ぎ、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーはデブリを返却するようFIAに申し入れた。
フィールド後方はウィリアムズとハースの争いとなった。
FP1のロイ・ニッサニーに代わってFW43Bをドライブしたジョージ・ラッセルは、チームメイトのニコラス・ラティフィを1000分の65秒という僅差で交わして17番手に付けた。
ハース勢はミック・シューマッハが19番手、FP1の角田裕毅と同じように最終ターン15でトラクションをかけた際にスピンを喫したニキータ・マゼピンは20番手とウィリアムズの後塵を拝したが、その差はコンマ2秒ほどだった。
2021年F1第7戦フランスグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月19日(土)19時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第7戦フランスGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:32.872 | 21 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:32.880 | +0.008 | 27 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:33.125 | +0.253 | 23 |
4 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:33.340 | +0.468 | 25 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:33.550 | +0.678 | 23 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:33.685 | +0.813 | 23 |
7 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:33.696 | +0.824 | 25 |
8 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:33.698 | +0.826 | 24 |
9 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:33.786 | +0.914 | 26 |
10 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:33.822 | +0.950 | 24 |
11 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:33.831 | +0.959 | 23 |
12 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:33.921 | +1.049 | 24 |
13 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:33.955 | +1.083 | 25 |
14 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:34.079 | +1.207 | 24 |
15 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:34.447 | +1.575 | 25 |
16 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:34.632 | +1.760 | 24 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:35.266 | +2.394 | 25 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.331 | +2.459 | 25 |
19 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:35.512 | +2.640 | 24 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1:35.551 | +2.679 | 23 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 27℃ |
路面温度 | 47℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1フランスGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ポール・リカール・サーキット |
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設立 | 1970年 |
全長 | 5842m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 時計回り |