ルノー、新型PUと改良エアロ投入もトップ10圏外「まだ本気を出していない」F1フランスGP《初日》
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ルノーF1チームは、6月21日(金)に行われたF1第8戦フランスGP初日2回目のプラクティスで、ダニエル・リカルドが12番手、ニコ・ヒュルケンベルグが14番手と、直近のライバルであるマクラーレンの後塵を拝したが、リカルドは「僕らの本当の実力は順位には表れていない」と語った。
ルノーは母国レースを前に、最新型「スペックB」パワーユニットをリカルドのマシンに投入。ヒュルケンベルグに関しては、降格ペナルティを避けるために旧型を継続使用する決断を下した。またエンジンのみならず、車体側にも大規模なエアロアップグレードを投入。フロントウイング、バージボード、フロア等を一新した。
高めの縁石を乗り越えてフロアにダメージを負ったにもかかわらず、リカルドは両方のセッションでチームメイトを上回るタイムを連発。アップデートが機能している事を伺わせたが、2台のR.S.19は共にコックピット内に煙が上がるトラブルに見舞われており、信頼性が母国GPでの成否を分ける可能性もありそうだ。
ルノー:F1フランスGP初日を終えて
ダニエル・リカルドFP1: 9位, FP2: 12位
タイムシートにはクルマの本当のポテンシャルが表れていないかもしれないけど、今日はポジティブな一日だった。ずっとクルマの感触は良かったしね。路面温度が高かった事もあって、予選を想定したソフトタイヤでの走行は若干厄介だったから、少しロスした部分はあるけどさ。
(ライバルから)そんなに離れてないと思うし、明日に向けては楽観的だよ。間違いなく。アップグレードは良い感じだったから、更に改善させるべくこれからデータを分析してみるよ。
ニコ・ヒュルケンベルグFP1: 12位, FP2: 14位
堅実な1日だった。やるべき仕事をやり終えて、午後のセッションでは新しいパーツをテストした。ポジティブだし勇気づけられるよ。本当に暑いコンディションだったから、コックピットの中でステアリングを握る身としては大変だった。
燃料が少ない状態でのペースはもう少し改善が必要だけど、ロングランに関する大量のデータを集める事が出来たし、本当に悪くない1日だった。このサーキットには様々な種類のコーナーが揃っているから、クルマへの要求が厳しいんだ。いつものように、スイートスポットを見つけるためにデータ分析に取り組まなきゃね。
初日をトップで締め括ったのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手ルイス・ハミルトンを0.424秒差で退けた。3番手には0.649秒遅れでフェラーリのシャルル・ルクレールが続く結果となった。
F1フランスグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月22日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってポール・リカール・サーキットで開催される。