F1、ハロ導入に伴いスタートシグナルの高さを調整。オーストラリアGPフリー走行でスタート練習を実施
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FIA国際自動車連盟は、コックピット保護デバイス「ハロ」の導入に伴い、アルバート・パーク・サーキットのスタートシグナル台の高さを低くする調整を行った。2018年フォーミュラ1開幕オーストラリアGPには、走行中に飛来するマシンパーツ等からドライバーの頭部を守るためのハロが初めて導入される。
マシンのコックピットを囲むハロは3本の足でマシンと連結されており、ドライバー視点で上方が見えにくい構造となっている。スターティンググリッドに並んだ位置からレース開始を告げるスタートライトの視認性について、数人のドライバーから疑問の声が寄せられた事に伴い調整された。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、F1に導入されるハロ
この変更に加えて、FIAはグリッド中程に設置されていた2基目のサブスタートシグナルを移動することを決定。リアウイングの高さが上がった2009年にメインライトが見えにくいとの理由で導入されたが、現在のリアウイングは低く機能していないため、ハロ導入に合わせてこちらも設置場所が変更された。
横一列に5つ並んだLED製のスタートシグナルは全グランプリ共通仕様となっており、設置高や位置についても一律同じ場所である事が求められる。FIAはアルバート・パーク・サーキットでの設置場所を基準とするよう、各レースプロモーターに指示した。
この変更が機能するかどうかについてのチェック及び予行練習として、金曜日に開催される二回のフリー走行でスタート練習が実施される予定となっている。