市販スポーツに波及するF1のコックピット保護装置”ヘイロー”、ラディカルが「SR3 XX」と「SR10」に設定

コックピット保護デバイス「ヘイロー」が搭載されたラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルのSR10 (2)Courtesy Of Radical Motorsport

F1で先行採用されたコックピット保護デバイス「ヘイロー」は今や、市販スポーツカーにまで波及する。英国ケンブリッジシャー州に本拠を構えるラディカルは、2022年モデルのSR3 XXとSR10にオプションとして「コックピット・セーフティストラクチャー」を設定した。

同社初採用となるこの装置はF1やフォーミュラE仕様のそれとはやや見た目が異なるものの、国際自動車連盟(FIA)の仕様に準拠した正統派ヘイローで、頭上を覆う事でデブリや衝撃からドライバーを守る事を意図している。

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レッドブル・ホンダRB16のコックピット、ヘイロー、インダクションポッド、リアビューミラー等

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コックピット保護デバイス「ヘイロー」が搭載されたラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルのSR10 (1)

2014年のF1日本GPでのジュール・ビアンキ、そして2015年インディカー第15戦ポコノでのジャスティン・ウィルソンの頭部損傷による事故死を受け、コックピットを保護するための安全装置導入の機運が世界的に高まった。

F1では2018年に、フォーミュラEではシーズン5に、全日本スーパーフォーミュラ選手権では新世代シャシー「SF19」が投入された2019年よりヘイローが導入された。またインディカー・シリーズにおいても、ヘイロー構造にスクリーンを追加したキャノピー型の保護デバイスが2020年シーズンより採用されている。

1997年設立のラディカル・スポーツカーズ社は過去20年間に渡って世界累計2,800台以上のレーシングカー、サーキットカーを販売した実績を持つ世界最大のレーシングスポーツカーメーカーの一つとして知られる。

現行のスポーツカーラインナップには、182馬力、最高速度222km/hを誇る車体重量490kgのエントリーレベル「SR1」や、フォード製2.3Lターボを搭載し、425馬力を発する「SR10」など、全9種類を揃える。

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コックピット保護デバイス「ヘイロー」が搭載されたラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルのSR10 (5)

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コックピット保護デバイス「ヘイロー」が搭載されたラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルのSR10 (4)

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コックピット保護デバイス「ヘイロー」が搭載されたラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルのSR10 (3)

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ラディカル・スポーツカーズ社のSR3 XXとSR10の2022年モデル

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ラディカル・スポーツカーズ社の2022年モデルRS3 XX

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