F1、マイアミGPを2021年に開催…ハードロック・スタジアムを使った市街地レース計画を発表

ハードロックスタジアムを使用したF1マイアミGPの舞台、マイアミ・インターナショナル・オートドロームのCGcopyright f1mia.com

F1マイアミGPが、2021年にハードロック・スタジアムで開催される見通しとなった。F1の商業部門を束ねるショーン・ブラッチズとハードロック・スタジアムのトム・ガーファンクル副会長は16日、基本合意に至ったことを共同声明として発表した。

ハードロック・スタジアムは、アメリカ合衆国のフロリダ州マイアミガーデンズ位置する競技場で、現在、NFLマイアミ・ドルフィンズが本拠地として使用している。開業当時の1987年は「ドルフィン・スタジアム」と呼ばれていたが、度重なる命名権の売買によって、2016年8月にハードロック・スタジアムへと改称された。

共同声明では「我々の試算では、F1マイアミGPは毎年、3万5000室の宿泊と4億ドル(約434億5,936万5,493円)以上の経済効果をもたらす」として、地元経済の活性化を強調。また、ビーチ・ホテル協会のウェンディ・クラジェリス会長兼CEOは「F1開催の見通しが立った事を心から歓迎する」と支持を表明した。

ただし、開催の正式決定のためには地元住民の説得が欠かせない。

F1は当初、マイアミ市当局との間で、2019年から2028年にかけてのグランプリ開催の基本合意を締結し、その会場として、市南部のビスケーン湾を使ったストリートサーキット建設の承認を取り付けたものの、近隣に住む住民の一部が、騒音や道路の閉鎖・渋滞などの問題を懸念して反対。市街地レース開催計画そのものが完全に暗証に乗り上げていた。

主催者側は、公道を使用するプランと比較して、スタジアムを使うことによって建設作業費を削減できるだけでなく、地域住民や地元商店への影響も減らせるとしており、開催に自信を示しているが、活動家で元マイアミ・デード郡コミッショナーのバーバラ・ファーガソン氏は「(計画変更に伴っての)違いはない」として、反対の意向を示している。

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