F1、レース開催数確保のためにサマーブレイクを春に前倒し?全チーム 3週間のシャットダウン

接近して走るF1マシン、2019年ブラジルGP決勝レースにてCourtesy Of Alfa Romeo Racing

コスト削減の一環として、F1は例年8月を”サマーブレイク期間”として設定し、2週間に渡ってファクトリーを完全閉鎖する事を非公式に取り決めているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行=パンデミックへの対応として、今年はこれが春に前倒しされる可能性が高まっている。

新型肺炎の影響で開幕4戦の延期が発表され、これに続くオランダとスペイン、そしてモナコのキャンセルが濃厚となる中、F1のスポーティング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは8月のサマーブレイク期間にレースを開催することで、失われたグランプリを取り戻そうとしている。

BBCニュースのF1特派員を務めるジェニー・ガウが伝えたところによると、F1は現在、今年のサマーブレイクを3月23日から4月末までに設定した上で、チームに対してこの中から3週間のシャットダウン期間を選択させる計画を立てているという。これが実施されればカレンダーに柔軟性を持たせる事が可能となる。

F1はオーストラリア、バーレーン、ベトナム、中国の4戦を延期すると発表しているが、いずれも代替開催日の日程は決まっておらず、現時点での実態としては中止に等しい。収入の大部分を占めるプロモーターからの開催権料とテレビ放映権料を手にするためには、中止となったレースを延期開催することが欠かせない。

アブダビは”シーズン最終戦”という特権的立場を得るために余計に多く金を出しているため、11月30日以降にレースを開催する事ができない。延期開催のための”空き”を作るためには、8月のサマーブレイクを他の時期に移動する事が必須条件となる。

フェラーリの母国イタリアは、17日付けで累計27,980人のコロナウイルス感染者を出し、この僅か4日間で1,000人以上の死者を出すなど被害が深刻かつ急速に広がっている。流行抑止のために全土は隔離封鎖され、フェラーリはF1及び市販車の製造・開発を手掛けているモデナ県マラネロのファクトリーの操業停止を強いられているため、サマーブレイクの前倒しは跳ね馬にとっては歓迎すべき計画と言える。

早ければこの計画に対する最終投票が18日にも行われる可能性があり、シャットダウンの日数については変動の可能性があるものの、レースの開催数確保はチームの収入増加と等しいため、概ね可決される見通しだ。

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