ハミルトンのDRS違反問題の審問が保留に…FIA、リアウィングを押収 / F1サンパウロGP
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F1サンパウロGPのスチュワードは12日(金)の公式予選を終えて、トップタイムを記録したルイス・ハミルトン駆る44号車メルセデスW12に関する審問を土曜の朝まで保留にすると発表した。
これに伴いFIAはテクニカルデリゲートを務めるジョー・バウアーに対して、問題のリアウイング・アッセンブリーを取り外して押収するよう通達を出した。
スプリント予選のグリッドを争う初日金曜の予選を終え、ジョー・バウアーはハミルトンがドライブしていた44号車メルセデスW12のDRSに関する不備を報告した。
技術指令書はDRSに関して、フラップを稼働させた場合のフラップとメインプレーンとの距離を最大85mmと制限しているが、報告によると44号車はこの制限を超えていた。
報告を受けヴィタントニオ・リウッツィら審判団は、この件に関してメルセデスに招集を命じ、現地時間19時15分(日本時間翌7時15分)より審問を行ったが、2時間半が経っても何も発表がない状況が続いていた。
時計の針が現地22時に近づく中、スチュワードは明日の朝まで審問並びに裁定を保留する方針を明らかにした。
スチュワードはその理由について、一件に関する何らかの「更なる証拠を待つため」だと説明した。
どのような証拠なのかについての言及はなかったが、スチュワードはその後、マックス・フェルスタッペンに対して競技規制違反の疑いで招集命令を出した。
通常、車体に技術的な違反があった場合、当該ドライバーは失格処分となる。スチュワードが違反を認めればハミルトンは予選失格となり、スプリント予選で最後尾あるいはピットレーンからのスタートを余儀なくされるものと思われる。
なお週末に先立ってハミルトンは5基目のICE(内燃エンジン)を開封しているため、日曜の決勝レースではこの件とは別に5グリッド降格ペナルティが科される。