F1オランダGP、35年の時を越えて2020年に復活の可能性…高まる母国でのフェルスタッペン人気

1979年のF1オランダGPで優勝したウィリアムズのアラン・ジョーンズcopyright LAT Photographic/Williams F1

F1を運営する米リバティ・メディアは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の母国オランダでのF1グランプリ開催を目指して、現地当局を交渉を重ねているようだ。オランダのデ・テレグラーフ紙が伝えた。

F1オランダGPは1952年に初めて世界選手権の舞台となり、以降30年に渡って断続的に開催されていたが、当時マクラーレンに所属していたニキ・ラウダが優勝した1985年を最後にカレンダーから姿を消した。交渉がまとまった場合、2020年に35年ぶりの復活を遂げる可能性がある。


© LAT Photographic/Williams F1、1985年のF1オランダGPでウィリアムズ・ホンダFW10を駆るナイジェル・マンセル

当初はmotoGPでお馴染みのTTサーキット・アッセンでの開催が計画されていたものの、F1開催の要件を満たせる可能性に乏しく、ザントフォールト・サーキットが有力候補とみられている。過去34回開催されたオランダGPは全てザントフォールトで行われているが、こちらもFIAグレード1規格を満たしていないため、開催に際しては改修が必要となる。

北ホラント州の北海に面するザントフォールトを所有するベルンハルト殿下は、「我々が契約にサインしさえすれば、オランダGPは2020年に復活する事になる」と述べ、開催に前向きな姿勢を見せている。だが、開催権料は2,000万ユーロに達し、総コストは3,000万ユーロ(約38億6,747万円)を超える規模であるため、金額面に難色を示しているとされる。

マックス・フェルスタッペンが史上最年少でF1デビューを果たした2015年以降、オランダでのF1熱は急速に高まっており、オランダに程近いオーストリアGPには、オレンジ色のユニフォームに身を包んだフェルスタッペン応援団が大挙。オランダでのグランプリ復活は、市場拡大を目指すリバティ・メディアにとって極めて重要なビジネスターゲットの一つとなっている。

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