F1バーレーンテスト《初日》総合結果:ガスリー最速、セッションはペレスの赤旗で終了

バーレーン・インターナショナル・サーキットでアルファタウリAT03をドライブするピエール・ガスリー、2022年3月10日の第2回F1プレシーズンテスト初日Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年F1プレシーズン・バーレーンテストの初日2回のセッションが3月10日(木)に計8時間に渡って行われ、アルファタウリAT03を駆るピエール・ガスリーが15名のトップに立った。

この日テストを終日担当したガスリーは103周を走り込み、C5コンパウンドで1分33秒902秒をマーク。C3タイヤを履いた後続のフェラーリ勢にコンマ5秒差をつけて最速の座を手にした。

ただしガスリーはアンダーステアに悩まされ、また、ポーパシング現象で激しく揺さぶられ、更にはロックアップも目立つなど、AT03は三重苦を抱えていた。

跳馬はカルロス・サインツが52周、シャルル・ルクレールが64周と計115周を走り込んだ。2番手サインツと3番手ルクレールとのギャップは0.172秒だった。

レッドブル・レーシングはセルジオ・ペレスが終日、RB18のステアリングを握り、全車最多となる138周を走破。C3タイヤを履いてトップから2秒落ちのタイムで10番手に並んだ。

午前同様、午後のセッション最終盤にはバーチャル・セーフティーカー(VSC)のテストが行われた。ペレスは低速走行中にリアを滑らせスピン。赤旗が振られセッションは再開されずにそのまま終了となった。C1タイヤに熱が入らずグリップ不足だったものと思われる。

この日のRB18の外観はバルセロナ仕様と比較して目立った違いは見られなかったが、独AMuSによるとエイドリアン・ニューウェイは、2日目以降にアップデートを投入する予定だと語った。

午後にアストンマーチンAMR22をドライブしたランス・ストロールはC5タイヤを履いて跳馬に迫る4番手タイムを刻んだものの、チェッカーまで後20分という最終盤にフェルナンド・アロンソ駆るアルピーヌA522と奇妙なバトルを繰り広げた。両者はレースさながらのトラックポジション争いを展開した。

また、午後のセッション序盤にはエアロレイクが破損するアクシデントに見舞われた。デブリ回収のために赤旗が振られた。

アルピーヌ勢は午前担当のエステバン・オコンが13番手(C2)、アロンソが12番手(C3)と仲良く並んだ。トラブルに見舞われた事でマイレージはチーム計66周と目立たなかった。ラジエータートラブルとみられる。

ウィリアムズのアレックス・アルボンはC4タイヤでタイムシートの5番目に並び、精力的にプログラムをこなして3桁の大台に乗せたものの、午後のセッション半ばに差し掛かったところでトラブルを抱え、走行中断で104周に留まった。

マクラーレンはダニエル・リカルドが体調不良を訴え、急遽ランド・ノリスを起用した。ノリスは終盤に6番手を刻んだものの、テクニカルトラブルの影響で走行僅か50周に留まった。フロントブレーキ周りが疑われており、不満の残る1日となった。

対照的に、アルファロメオは今季プレシーズンテストの中で初めて堅実な1日を過ごした。午前を担当した周冠宇は54周を重ね、午後に作業を引き継いだバルテリ・ボッタスは66周を加えて7番手タイムを残した。

超絶タイトなサイドポッドが話題のメルセデスは、午前担当のルイス・ハミルトンが62周、午後担当のジョージ・ラッセルが60周を走り込んだ。ラッセルはトップから2秒落ちの9番手、ハミルトンは2.4秒落ちの11番手に並んだ。両者ともにタイム計測はC3タイヤだった。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ピエール・ガスリー アルファタウリ 1:33.902 103
2 カルロス・サインツ フェラーリ 1:34.359 + 0.457 52
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:34.531 + 0.629 64
4 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:34.736 + 0.834 50
5 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:35.070 + 1.168 104
6 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:35.356 + 1.454 50
7 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:35.495 + 1.593 66
8 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:35.706 + 1.804 39
9 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:35.941 + 2.039 60
10 セルジオ・ペレス レッドブル 1:35.977 + 2.075 138
11 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:36.365 + 2.463 62
12 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:36.745 + 2.843 24
13 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:36.768 + 2.866 42
14 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:37.164 + 3.262 54
15 ピエトロ・フィッティパルディ ハース・フェラーリ 1:37.422 + 3.520 47

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