F1オーストリア決勝:角田裕毅は一択?タイヤ戦略考と予想天気、スターティング・グリッド
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日本時間6月30日(日)22時にスタートを迎える2024年シーズンのF1第11戦オーストリアGPのスターティング・グリッドが発表された。予選結果からの変動および、予想されるタイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。
スターティンググリッド
予選ではポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、5番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして9番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がそれぞれ、別の理由で調査を受けたが、いずれもグリッド降格ペナルティを受けることはなかった。
スプリント勝者のフェルスタッペンの隣、2番グリッドにはランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶ。最前列の組み合わせはスプリントと変わらない。
角田裕毅(RBフォーミュラ1)はポイント圏外7列目14番グリッドに着く。隣の13番グリッドに並ぶのはかつての仲良しチームメイト、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)だ。
以下は暫定のスターティンググリッド。レース直前に発表される正式版との差異が発生した場合は更新される。予選順位との変動値を合わせて記す。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | L.ノリス | マクラーレン | 2(-) |
3 | G.ラッセル | メルセデス | 3(-) |
4 | C.サインツ | フェラーリ | 4(-) |
5 | L.ハミルトン | メルセデス | 5(-) |
6 | C.ルクレール | フェラーリ | 6(-) |
7 | O.ピアストリ | マクラーレン | 7(-) |
8 | S.ペレス | レッドブル | 8(-) |
9 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 9(-) |
10 | E.オコン | アルピーヌ | 10(-) |
11 | D.リカルド | RB ホンダRBPT | 11(-) |
12 | K.マグヌッセン | ハース | 12(-) |
13 | P.ガスリー | アルピーヌ | 13(-) |
14 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 14(-) |
15 | F.アロンソ | アストンマーチン | 15(-) |
16 | A.アルボン | ウィリアムズ | 16(-) |
17 | L.ストロール | アストンマーチン | 17(-) |
18 | V.ボッタス | ザウバー | 18(-) |
19 | L.サージャント | ウィリアムズ | 19(-) |
20 | 周冠宇 | ザウバー | 20(-) |
レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。
想定されるスタートタイヤ戦略
ピレリのシミュレーションによると、ドライコンディションの場合の最速タイヤ・ストラテジーはC3(ハード)とC4(ミディアム)を組み合わせた2ストッパーだ。
ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「これまでにC3を大量に使い、これを返却する選択をしたチームは、ミディアムタイヤを好むだろう。一方で他のチームはより柔軟な対応が可能になる」と語った。
「1ストップは現実的な選択肢ではない。タイヤの摩耗ではなく、デグラデーションとペースがその理由だ」
「ただし、レース後半にセーフティカーが出る場合や、デグが予想以上に高い場合は3ストップもあるかもしれない。この場合、C5タイヤも重要な役割を担う可能性があるが、その可能性は高くないだろう」
マクラーレン、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ、アストンマーチンはハードを1セットしか残していないため、ミディアムを2セットとハードを1セット使う2ストッパーが有力視される。
一方で角田裕毅と周冠宇(ザウバー)の2名に限ってはミディアムが1セットしかないため、ミディアム、ハード、ハードと繋ぐ可能性が高い。
レッドブル、ハース、ウィリアムズ、ザウバーはハードとミディアムの両方も少なくとも2セットずつ温存しているため、より柔軟にレース状況に対応することができる。
気になる天気は…
日曜の現地シュピールベルクは午前に快晴が予想されているが、午後になると雲が広がりだし、夕方以降は雷を伴うにわか雨となる可能性がある。
ただしレース開始時刻の現地15時からの3時間程度は雨の可能性は乏しく、ドライレースが期待できそうな雰囲気だ。
とは言え、突風が吹く見通しもあり、また路面温度も高くなることが予想されるため、雨を免れたとしてもドライバーにとっては難しいコンディションでのレースとなる可能性がある。
2024年大会に向けた変更の一環としてコースとグラベルとの距離が近くなったこともあり、クルマのコントロールを失いやすい条件下でのレースとなれば、目を覆いたくなるような残念な1日を過ごす者もあるかもしれない。