角田裕毅、3番手も浮かれず淡々「油断はできない」一方でトップ10争いに自信
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5月17日(金)に行われた2024 F1第7戦エミリア・ロマーニャGP初日2回目のプラクティスを3番手で締め括った角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、笑顔一つ見せず、また浮かれた様子もなく、淡々とインタビューに答えた。
イモラ・サーキットでの初日は、降雨を含めてタイムシートが大きく荒れる要素がない1日であったが、角田裕毅はFP1でいきなり6番手を刻むと、2回目のプラクティスではシャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリに次ぐ3番手をマーク。メルセデス勢を背後に従えた。
大幅にアップグレードされたフェラーリや、前戦マイアミGPで優勝したマクラーレンと並ぶトップ3という結果について問われた角田裕毅は「いい感じです。本当にポジティブな1日でした。FP1段階からすぐ、かなりの一貫性がありましたし、ホームレースですし明日以降が凄く楽しみです」と答えた。
中国とマイアミではスプリント・フォーマットが採用されたため、一つの週末に3回のプラクティスが行われるイベントは鈴鹿での日本GP以来となる。
通常フォーマットの週末に戻った事について角田裕毅は「ストレスも減りますし、改善してラップタイムを縮めていくための時間がある事が分かっているので、より快適にやれています」と語った。
「先ほども言ったように、最初からパフォーマンスを発揮できていますし、スプリント予選があるとそうはいきませんが、時間を最大限に活用してセッション毎にクルマを改善し、全てをまとめ上げていくだけです」
ヨーロッパラウンドの初戦という事で、今週末はRBを除く全てのチームが空力アップグレードを持ち込んだ。2日目に向けてライバルチームがクルマをさらに最適化してくる事は疑いない。
予選においてもトップ10に留まり、オーバーテイクが困難なイモラでのレースを上位からスタートし、ポイント争いに挑む自信はあるのだろうか?
「ええ、今のところトップ10はあり得ると思います」と角田裕毅は語る。
「ただ、何が起きるか分かりませんので、油断しない事が重要だと思いますし、ミッドフィールドは依然としてかなりタイトなので、できるだけ上位を目指し、クルマからパフォーマンスを引き出す事に集中していきます」
なおFP2でのスタート練習違反に関してはセッション後に聴聞会が行われ、今シーズン初となる戒告処分(ドライビング)を受けた。
2024年F1エミリア・ロマーニャGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手に角田裕毅(RBフォーミュラ1)が続く結果となった。
FP3は日本時間5月18日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってイモラ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。