春開催がもたらす競技面への影響、ドライバー達は”新たなF1日本GP”をどのように感じたのか
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伝統的に秋に開催されてきたF1日本GPは今年、史上初めて春に開催される。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が指摘するように、桜の景観が加わった事で鈴鹿は一層「写真映え」するサーキットとなったが、無論、競技面にも影響を及ぼしている。
鈴鹿はタイヤに対する要求が極めて厳しいサーキットであり、ピレリは例年、最も固いコンパウンドを持ち込むが、それでも予選ラップでは1周保たずにタイヤが悲鳴を上げる傾向にある。
しかしながら今週末は気温20℃程度、路面温度27℃程度と、昨年9月の日本GPと比べて概ね10℃近く涼しいコンディションとなっており、ドライバー達は従来以上に鈴鹿の1ラップバトルを堪能する事ができたようだ。
コンディション変化の影響について、予選2番手を記録したセルジオ・ペレス(レッドブル)は「タイヤ的な観点から、シングルラップはこれまで以上に楽しかったし、タイムも良かった」と説明した。
「それに日差しが顔に当たらないのも良いね。太陽の光を浴びながら高速コーナーに入るのは悪夢だし、そうなると完璧に攻略するのが本当に難しいんだ」
「デグラデーションに関して言えば、ここはそもそもタイヤへの入力が大きいから違いはないと思う」
ポールポジションを獲得したフェルスタッペンは「桜も咲いていて写真映えするし良いと思う!」と笑った後、「気温が低いから当然、グリップも上がるわけだけど、特にここはタイヤに対する負荷が大きいから余計に良かった」と付け加えた。
「それにオーストラリア、鈴鹿、そして中国が、シーズンの時期に行われるのは理に適っていると思う。一つ言えば、将来的には鈴鹿と中国を連戦にするのが良いアイデアかも!あとはシンガポールがこれに加わるともっと良いね」
予選3番手のランド・ノリスはレッドブルのドライバー達に同意した上で、「正直に言うと、僕ら(マクラーレン)にとって(春開催は)少し助けになったと思う。パフォーマンス良かったし」と述べ、「僕はこっちの方が良いと思う」と付け加えた。