ストロールを”クールに一蹴”するピアストリ、F1中国GP衝突事故の言い分を巡り
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F1中国GPでの衝突事故について、自身に責任はなく、「誰か」がブレーキを踏んだ事で集団が一斉に制動し、結果として「何処にも行き場がない」状況を強いられた事が原因だとするランス・ストロールの言い分をオスカー・ピアストリはクールに一蹴した。
セーフティーカー(SC)リスタート時にダニエル・リカルド(RB)は、車体後方が宙に浮くほどの衝撃をストロールから受け、その結果として前方を走行していたピアストリのマクラーレンに接触した。
このインシデントによりストロールは、フロントウイングにダメージを負ったもののレースを続行。15位でフィニッシュした。一方でリカルドはクルマのダメージが酷く、ポイント圏内を見据えていたもののリタイヤを強いられた。
ターン14で発生した一件についてストロールは、連続的に移動する車両が停止と再始動を繰り返す際に見られる現象、コンサーティーナ効果を例に挙げ、「みんなが急にブレーキを踏んだ」「前のクルマが目の前で止まって、僕には何処にも行き場がなかった」と主張し、Wペナルティを科したスチュワードの決定については「理解できない」と不満をあらわにした。
豪「speedcafe」によるとF1での2シーズン目に臨むピアストリは、キャリア通算149戦を数えるストロールの主張について「でも(ストロール以外の)他の誰も互いにぶつかり合っていないよね」と一蹴し、「あの手のコーナーでは常に、そういう事態が起きる事を想定しなきゃならないと思う」と付け加えた。
ストロールの玉突きによってピアストリもまた、リアにダメージを負う事となったが、猛追するルイス・ハミルトン(メルセデス)を退けて8位フィニッシュを果たし、堅実にポイントを持ち帰った。
チーム代表を務めるアンドレア・ステラによると、81号車MCL38のディフューザーのダメージは酷く、「相当量のリアのダウンフォース」が失われていたという。
「コンマ4秒程度に相当するものだと思う。その数字を聞いた時、オスカーがこのポジションをキープできるとは、とても思えなかった」とテスラは振り返る。
「よって彼のリザルトはランドの結果(2位表彰台)よりも目立たないが、リアのダウンフォースを大量に失いながらも、クルマをどう走らせるかを理解しようとした点において良い仕事をしたと思う」
「リア・アクスルのダウンフォースが失われた結果、クルマは当然に酷いオーバーステアに見舞われたわけだが、彼は幾つかの対応策を講じてハミルトンを抑え続けた。これは力強い結果だ」
2024年F1第5戦中国GPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは現地5月3日のフリー走行1で幕を開ける。