決勝直前のタイヤ内圧変更に”愚痴”をこぼすアルボン、角田裕毅のカバーは不要だったとも

ガレージ内でエンジニアと話すアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2024年4月20日F1中国GPCourtesy Of Williams

12位と再びノーポイントに終わったF1第5戦中国GP決勝を経てアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、レースに向けてピレリがタイヤの最低内圧を引き上げた事に愚痴をこぼした。

上海インターナショナル・サーキットでのスリックタイヤの内圧に関してピレリは当初、フロントを26.0psi、リアを22.0psiと指定していたが、土曜の予選を経てフロント側を27.0psiに引き上げた。安全上の理由だろう。

Courtesy Of Williams

パンダの顔を模したデザインのスペシャルヘルメットを被りFW46に乗り込むアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2024年4月19日F1中国GP

12位でクルマを降りたアルボンは「最高に社交辞令的に言っても、今週末のタイヤには本当に、もがき苦しめられてしまった」と振り返った。

「昨夜、タイヤの最低内圧がまた引き上げられてね。ピットレーンを出て4コーナーしか(タイヤが)保たないんだ。2・3コーナー目までは本当に良い感じなんだけど、その後はもう駄目なんだ!」

「(内圧が)高すぎるんだよ。文字通り、タイヤが引き裂かれてしまうほどだった。安全、安全のためって言うけど、あれは辛い。まぁ、みんな同じ条件なんだけどね」

パルクフェルメ規定があるため、予選からレースに向けてセットアップを変更する事はできない。

通常はレースに向けてフロントウイングのフラップ角を減らすものの、ピレリが土壇場で内圧を変更したため、フラップ角をそのままにせざるを得なかったとアルボンは付け加えた。

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ローガン・サージェントと共にコースを周回するアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2024年4月20日F1中国GP

14番手からスタートしたアルボンはミディアムスタートにも関わらず、9周目という非常に早い段階で最初のピットストップに動いた。

これについてアルボンは「(前の周にピットストップした)ユーキ(角田裕毅)をカバーしようとしてね。でも実際には上手くいかなかった。アンダーカットが驚くほど強烈に機能したからね」と振り返り、「カバーする必要はなかったかも」と付け加えた。


2024年F1第5戦中国GPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは現地5月3日のフリー走行1で幕を開ける。

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