ラリー界の伝説カルロス・サインツ、自身のチームを結成して電動SUV「エクストリームE」に参戦
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マクラーレンF1のカルロス・サインツの父であり、1990年と1992年の世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンにしてダカールラリー3度の総合優勝を誇るカルロス・サインツSr.が、2021年に開幕シーズンを迎える電動SUVレース「エクストリームE」に参戦する事が決まった。
58歳のスペイン人ドライバーは、カタロニア・サーキット脇に本社を構える電動モビリティ企業の「QEVテクノロジーズ」をテクニカルパートナーとして、スペインの財閥グループ「アクシオナ」とタッグを組み、自身のチーム「アシオナ | サインツXEチーム(ACCIONA | Sainz XE Team)」を結成。11月30日(月)にエクストリームEへの参戦を発表した。
サインツはオールスペイン体制のチーム創設者としてだけでなく、同郷のライア・サンツと共にドライバーとしてレースに出走する。
スペイン出身の34歳であるライア・サンツは、トライアルで13度の世界チャンピオンに輝き、エンデューロでは5度に渡って世界タイトルを制覇した“スーパーウーマン”の異名を取るライダーで、2011年から2020年までの間にダカールラリーで10度の完走を果たし、その全てで女子バイク部門を支配した。
気候変動への意識を高める事ならびに、男女平等社会の啓発を目的とするエクストリームEでは、チームは男女一人ずつ計2名体制のドライバーラインナップを用意した上で、レースでは各々がステアリングを握る比率を同一にしなければならない。
待望のシーズン1では、グリーンランド、セネガル、サウジアラビア、ブラジル、アマゾンそしてパタゴニアでの5戦が計画されており、ライバルにはF1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグが立ち上げたチームが含まれる。