ペレス、新契約後にQ1敗退の”大惨事”「クルマの問題に非ず」とマルコ

フリー走行を前にガレージでエンジニアと打ち合わせをするセルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)、2024年6月7日(金) F1カナダGP(ジル・ビルヌーブ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレスは6月9日(土)に行われたF1第9戦カナダGP予選で、レッドブル首脳陣の決断を正当化する結果を残せなかった。ペレスの不振についてヘルムート・マルコは、問題はクルマではなく「心理面」にあると指摘した。

2年の契約延長が発表されて初めて臨んだグリッド争いでペレスは2戦連続となるQ1敗退を喫した。レッドブル昇格が叶わず、2025年のRB残留が発表された角田裕毅は8番手を刻み、今季Q3進出回数でペレスを上回った。

同じRB20をドライブするチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、ポールポジションを獲得したジョージ・ラッセル(メルセデス)と全くの同タイムを刻んで2番グリッドを持ち帰った。

ペレスについてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーはServusTVとのインタビューの中で「マックスを見れば分かるが、クルマの問題ではない。もっと心理的な問題だと思う」と語った。

「僅差の争いだった。コンディションが変わると彼は一層の困難に直面する。(Q3を逃すのは今年)もう3回目。手痛いところだ」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

パドックに到着するヘルムート・マルコ(レッドブル・レーシング・チームコンサルタント)、2024年6月8日(土) F1カナダGP最終フリー走行(ジル・ビルヌーブ・サーキット)

ペレスは自身の予選を「完全な大惨事」と呼び、プラクティスと比べて気温が低下した事でタイヤを上手く機能させる事ができず、特にリアエンドに苦戦したと説明した。

「主に問題だったのはリアエンド、リアアクスルだ。少しばかり感触が悪かった」とペレスは語る。

「他の多くのクルマもそうだと思うけど、本当に奇妙な感覚だったと思う。僕らは兎に角、タイヤを上手く機能させる事ができなかった。熱を入れるのに時間がかかってしまった」

「完全な大惨事だった。結局、最後のラップは真っ当に走れなかった」


2024年F1カナダGP予選ではジョージ・ラッセル(メルセデス)がキャリア2度目のポールポジションを獲得。ラッセルと同タイムのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に続く結果となった。

決勝レースは日本時間6月9日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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