英ドライバー組織BRDC、ネルソン・ピケの名誉会員資格抹消へ…ハミルトンへの差別発言を受け

ジャン・アレジ、ネルソン・ピケ、リカルド・パトレーゼ、2015年6月20日F1オーストリアGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ルイス・ハミルトン(メルセデス)に対する人種差別発言を受けブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)は2022年6月30日(木)、ネルソン・ピケの名誉会員資格を抹消する意向を明らかにした。

3度のF1王者は昨年末、ポルトガル語でのインタビューでハミルトンに人種差別用語を使った。F1や国際自動車連盟(FIA)、F1チームやドライバーは相次いで非難の声を上げた。ピケは謝罪するに至ったが、人種差別の事実を認める事はなかった。

批判を経てブラジル出身の69歳は「考えが足りず、弁解の余地はない」とする一方、自身が口にした言葉はブラポル語で「ヤツ」や「人」と同義に使われてきたものであるとして、差別を意図したものではなかったと釈明した

今週末にF1イギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットの所有者でもあるBRDCは問題発言を受け、ピケの名誉会員資格を即効停止とすると共に、1週間以内に会員資格を抹消する予定だと説明した。

BRDC理事会は声明を通して「人種差別に関わる、あるいはそれを示唆する如何なる行為も一切寛容しない」として、ピケの発言は「名誉会員として全く不適切な行為であると結論付けた」と述べた。

ピケの発言に関しては、F1のかつてのトップ、バーニー・エクレストンが擁護する姿勢を見せ、F1が今のF1とは全く相容れない価値観だとする旨の声明を出すなど、波紋が広がっており、F1はピケをパドックからの追放する意向とみられている。

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