ルクレール、母国モナコGPで初のDNF…ブレーキディスク故障によってハートレーを巻き添えに「4周前からペダルに違和感」

F1モナコGPで争うシャルル・ルクレールとブレンドン・ハートレーcopyright Sauber AG

母国GPに挑んだアルファロメオ・ザウバーのシャルル・ルクレールをクラッシュという形でリタイヤに追いやったのは、フロント左側ブレーキディスクのトラブルであった。チェッカー直前の72周目、トンネルを出た先のヌーベル・シケインでルクレールが止まりきれずに前走のブレンドン・ハートレー(Toro Rosso)のリアに激突。マシンは大破し両者はリタイヤを強いられた。

F1モナコGPのスチュワードは一件を審議の対象としたが、関係者からの聞き取りと映像証拠の見直しによって、このクラッシュがルクレールのマシンのブレーキディスクの故障によるものだと発表。お咎め無しの裁定が下った。ルクレールにとってはF1キャリアで初のリタイヤとなった。

「事故が起こる4周前からブレーキペダルに違和感があったんだ」とルクレール。「同じ量を踏み込んでも効き方がマチマチで、どんどん減速しなくなってきたんだ。頑張って前のマシンを避けようとしたけど、僕に出来ることは何も無かった」

「厳しいレースだったし完走できなくてがっかりしてるよ。全てがかなり上手く行っていたからね。ペースは良かったし、中団グループの中で速さを示せていた。レースの大半はブレンドンに前を塞がれてしまいタイムを失っていたけど、モナコは追い抜きが難しいからしょうがないよ」

チームメイトのピエール・ガスリーが7位入賞を果たす中でのリタイヤであっただけに、ハートレーにとっての日曜のレースは失望以外の何物でもなかった。モナコに居を構える両者はオープニングラップでも接触。ハートレーはフロントウイングにダメージを負った。

「15番手グリッドから良いスタートを切ることができたけど、残念なことに、オープニングラップのターン5でフロントウイングにダメージを負ってしまった。ストレスが溜まるよ」とハートレー。この影響でダウンフォースが減少しタイヤのグリップ力が低下。結果としてその後のレースはタイヤの摩耗に苦しむ事となった。

アンダーカットでのポジションアップを狙って早い段階でピットインしたのは良い判断だった。レース終盤にカルロス(サインツ)を捉えるところまでは行けたんだけど、そのタイミングで後ろからザウバーに追突されてしまった。レースが終わった後にシャルル(ルクレール)と話をしたよ。ブレーキにトラブルを抱えていたって言ってた。すごく残念な結果だけど、これがモナコなんだ」

「予選Q1を除いて今週末はFP1からずっと調子が良く速さがあったのに、結果として上手くまとめ上げることが出来なかった。今日の自分の走りには満足してるけど、今日はそれに相応しい結果とはならなかったよ」

F1モナコGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了