ピエール・ガスリー「僕とユーキに懸かってる」経験積んだ角田裕毅の貢献に期待
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スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーが2022年FIA-F1世界選手権第1戦バーレーンGPに先立ち、新世代マシンの課題や競争力の見通し、F1デビューイヤーを経て経験を積んだチームメイトの角田裕毅への期待を語った。
ガスリーは昨年、リードドライバーとしてチーム総獲得ポイントの77%にあたる110点を持ち帰り、コンストラクター6位に大きく貢献した。だが、ファエンツァのチームの悲願である5位獲得のためには、ガスリーのみならず2台揃ってコンスタントに入賞を重ねる必要がある。
その意味で、1年の経験を積んだ角田裕毅の肩には昨年以上の期待が寄せられるわけだが、今季はテクニカル・レギュレーションが刷新され、完全に新しい次世代車両が導入されただけに、シーズンを通して最後まで続くマシン開発においても一層の貢献が求められる。
経験積んだ角田裕毅の貢献に期待
ピエール・ガスリーF1バーレーンGPに向けて
新世代マシンの課題、競争力の見通し
信頼性に関するトラブルもなく、予定していた作業もすべてこなすことができたし、テストは前向きなものになったけど、パフォーマンスという点で自分達がどの位置にいるのかを正確に知るには時期尚早だ。バーレーンの土曜日の午後まで青写真は手に入らない。
今年の新しいクルマは先代と全く違う感動を与えてくれるけど、ある意味、ドライビング中のフィーリングにはさほど大きな違いはない。
クルマが重くなったから少しスライドするようになったし、タイヤが大きくなったためにコックピットからの視界も変わった。それにクルマの剛性も上がっているけど、限界でドライブしなきゃならないF1マシンである事に変わりはなく、そういう意味で感覚としては同じなんだ。
フロア下のパフォーマンスを含めた空力もそうだし、タイヤもそうだし、今年のクルマはあらゆるエリアが変更されていて、学習し、慣れなきゃならない事が本当にたくさんあって凄く複雑だ。
だから今の段階では、どうすればクルマを最大限に上手く機能させる事ができるのかという点で、まだまだたくさんの疑問点がある状況だから、今週末から始まるシーズン序盤の数戦では、こうした部分に取り組んでいくことになる。
今年のクルマは前走車についていきやすくなったと思う。バーレーンテストでは、ルイス(ハミルトン)と6周に渡って良いバトルができた。その結果、クルマの挙動やタイヤのフィーリング、横滑りの量など、色んな事を確認できて興味深かった。
全体的に言えば、今年のマシンはこれまでよりもバトルがしやすく、またオーバーテイクもしやすくなっていると思うし、すごく良いことだと思う。
好成績の鍵はチームメイトにあり
チーム内はすごく良い雰囲気だけど、新しいクルマへの理解を深めるためにやるべきことは山積みだ。
僕らのメンタリティーは今年も変わらずベストを尽くすことにあるけど、昨年と同じくらい素晴らしいシーズンを過ごせるほど、このクルマが十分に良いかどうかはまだ判断できない。
経験を積んだ事だし、今年はユーキが技術的なフィードバックを含めてチームにもう少し貢献できるだろうから、そういう意味で僕らには強力なラインナップがあると言えると思う。
チームのために仕事をこなし、できるだけ多くのポイントを持ち帰ってこれるかどうかは僕らふたりに懸かってる。
AT03のポーパシング
今シーズンは僕がこれまでに好成績を収めてきたバーレーンで始まる。準備は万端だし本当に楽しみだ。もちろん、何が期待できるかという点で先入観を持ってちゃいけない。
冬のテストのトピックの一つ、ポーパシングには誰もが悩まされていて、まだまだ取り組むべき課題の一つではあるけど、僕らはバルセロナからバーレーンにかけてだいぶ良くなった。
頭が振り回されるわけで、確かに良い感じがするもんじゃないけど、改善に向けて正しい方向に進んでいるように思うし、僕としては過度に心配しちゃいない。
コースに関して言えば、先週の3日間のテストを通して既に学んでいるわけで、良いレースをするために何をすべきかは明確だ。とは言え、テストは6日間しかなかったわけで、クルマを開発していく上でやるべき事や学ぶべき事はたくさんある。
バーレーンGPの戦いの舞台となるのはプレシーズンテストでも使用されたバーレーン・インターナショナル・サーキット。1周5412mのコースで行われた公式テストではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が総合ベストタイムを刻んだ。
今年と同じくシーズンオープナーとして開催された昨年のバーレーンGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェルスタッペンとの大接戦を制し、5年ぶりの開幕ウィナーに輝いた。
F1バーレーンGPは日本時間3月18日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。