ハース、僅か1戦で過去2年半超えの大量得点「兎に角、最高だ!」とシュタイナー代表
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ニキータ・マゼピンの後任として電撃F1復帰を果たしたケビン・マグヌッセンは、その初戦となった2022年開幕戦バーレーンGPでセンセーショナルな5位入賞を飾り、ハースに29戦ぶりのポイントをもたらした。
そればかりでなく、過去2年半、49戦分のトータルポイントを超える得点を僅か1戦で達成した。これによりハースはコンストラクターズ選手権で10ポイントを獲得して3位につけた。
ハースは開発のリソースの全てを今季に注ぎ、2021年シーズンを捨てて2022年型F1マシン「VF-22」に取り組んできた。その努力と成果は報われた。
ヘルメットを脱いだマグヌッセンは「このクレイジーな状況はまだ終わっていなかった」と満面の笑みを浮かべ「今年の残りのレースが待ち切れない」と語った。
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは至上の戦いを終えて「過去2年間のことを考えれば、こんなストーリーは誰も書けなかった事と思う」とレースを振り返った。
「この2年間は厳しい時期を過ごすことになったが、レースチームの連中は集中し、学び続けて今日のピットストップも上手くこなし、全てが上手くいった」
「チームは良いクルマを用意するために昨年を費やし、こうしてそれを届けてくれた。すべてはチームのおかげだ。誰もが誇らしく思うだろう。私は彼らを本当に誇りに思っている」
「兎に角、最高だ。これ以上、私は何も言えない」
「ケビンはファンタスティックな仕事をしてくれた。こんなこと夢にも思わずに復帰したことだろうね。でも、人生にはいろいろなことがある。1カ月前はまったく違うシナリオだったのに、突然、我々は5位を手にしたんだ」
ミック・シューマッハはオープニングラップでエステバン・オコン(アルピーヌ)に接触されスピンを喫し、後方からの追い上げを強いられ、惜しくも11位に終わった。
シューマッハはオコンとの接触によってマシンがどの程度のダメージを負ったかは分からないとしながらも「その後のドライビングは素晴らしいとは感じられなかった。それはペースにも表れていたと思う」と語った。
「ケビンが5位に入ったということは、僕らにはそれを実現できるだけのマシンがあるということだ。それにF1ではよくあるこういったクレイジーな週末であれば、表彰台に近いところまで行けるという事でもあると思う」
3月20日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2022年F1第1戦バーレーングランプリ決勝レースではシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウイン。僚友カルロス・サインツが2位に続き、フェラーリが3年ぶりの1-2フィニッシュを達成した。
ジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは3月25日のフリー走行1で幕を開ける。