ホンダF1、堂々の予選6位「エンジン側も順調、この勢いで決勝に臨む」

田辺豊治、2018年F1オーストラリアGPにてcopyright Honda

2018年第二戦F1バーレーンGP公式予選を終えて、ホンダF1プロジェクトを率いる田辺豊治テクニカル・ディレクターがセッションを振り返った。

フリー走行から印象的な速さを見せていたピエール・ガスリーは予選最終ラウンドQ3に進出。ハースやルノー、フォース・インディアといった同じ中団勢の強豪を下し、ポールのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)から1.371秒遅れの1分29秒329をマーク、堂々の6番手に輝いた。

ブレンドン・ハートレーはQ2進出も、アタックラップ中のミスが響き11番手と惜しくもQ3進出を逃した。Q1では鳥と接触しフロントウイングが破損するという不運なトラブルもあったが、ルーキー2名のホンダ勢は2度のF1ワールドチャンピオン有する名門マクラーレンの2台に1秒近い大差をつけ圧勝した。

マクラーレン最上位の13番手フェルナンド・アロンソとガスリーとのタイム差は0.883秒。F1における1秒は別次元の大差であり、互いに別の道を歩むことになった両者のタイム差にパドック中が驚きに包まれた。

開幕戦を文字通りの惨敗で終えたトロロッソ・ホンダ、もとより見た目のリザルト程STR13の性能は低くなかったが、今週末の躍進の影には空力アップグレードがあった。トロ・ロッソはバーレーンに新開発のエアロパッケージと新しいマシンセットアップを持ち込んだ。

技術責任者を務めるジェームス・キーは、投入した新しい試みがパフォーマンスの向上に大きく寄与していると述べ、その成果を強調。ハートレーもまた「タイムゲインという点で本当に意味のあるもの」と語り、キーに同意。決勝に向けてチームは確実に勢いづいている。

ホンダF1:F1バーレーンGP予選を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日は2人ともが非常に力強いパフォーマンスを見せてくれました。ブレンドンは僅かの差でQ3進出を逃してしまいましたが、ピエールはQ3に進出しました。今日はチーム全員が良い仕事をしてくれたと思います。この結果で得た勢いを活かし、万全の準備で明日に臨みたいと思います。

変更した空力パッケージが上手く機能しているのは間違いありません。我々のマシンはメルボルンよりもバーレーンにマッチしているようです。ホンダ側としては全てのセッションでスムーズに作業を進めており満足しています。今日の結果はチーム全員にとって素晴らしい後押しとなる事でしょう。


2018年第二戦F1バーレーンGP決勝レースは、日本時間9日(月)0時10分にスタート。全長5,412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事で争う。昨年のレースは3番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)がシーズン2勝目を挙げ、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。

F1バーレーンGP特集

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