2019年 F1第4戦アゼルバイジャンGP:パワーユニット投入状況 / ホンダ勢とアルファロメオが交換を実施

スクーデリア・トロロッソSTR13のノーズにプリントされたホンダのロゴcopyright Honda

2019シーズン第4戦F1アゼルバイジャンGP初日時点での、各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

前戦中国GPでダニール・クビアトのエンジンにトラブルが発生したホンダは、問題を抱えた個体を開発拠点のHRD Sakuraに持ち込み解析。ICE=内燃エンジンに品質管理上の課題が確認されたため、レッドブルを含む全4台のICEをスペック2へと換装した。

スクーデリア・トロロッソの2台に関しては既報通り、改良型ICEのみが投入された一方、レッドブル・レーシングはICEに加えて、ターボチャージャーとMGU-H、そしてMGU-Kの3コンポーネントが新たに投入された。

田辺豊治テクニカル・ディレクターによると、改良版のICEは「耐久性と信頼性を向上」させたもので、パフォーマンス向上も見込まれるという。20馬力相当の性能向上を果たしているとも噂されるが、果たして。

第2戦バーレーンGPでのシャルル・ルクレールのPUトラブルを受けて、マラネロは先日の中国GPで、フェラーリとハースの計4台のCEを交換。アルファロメオは要請に応じなかったが、第5戦スペインGPで交換するよりはリスクが低いと判断。レースで挽回可能なバクーで、2台のCE=コントロール・エレクトロニクスを交換した。

キミ・ライコネンは2基目だが、アントニオ・ジョビナッツィは3基目の投入。日曜のレースで10グリッド降格ペナルティを受ける見通しで、グリッド最後尾からのスタートの可能性が濃厚だ。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ導入6年目の今年は、ICE(内燃機関)、TC(ターボチャージャー)MGU-Hが年間3基、ES(バッテリー)、CE(コントロールエレクトロニクス)MGU-Kが年間2基までに制限され、これを越える交換を実施した場合はグリッド降格ペナルティが科せられる。

F1アゼルバイジャンGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 1 1 1 1 1 1
Mercedes バルテリ・ボッタス 1 1 1 1 1 1
Ferrari セバスチャン・ベッテル 1 1 1 1 1 2
Ferrari シャルル・ルクレール 1 1 1 1 1 2
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 2 2 2 2 1 1
RBR Honda ピエール・ガスリー 2 2 2 2 1 1
Renault ダニエル・リカルド 1 1 1 2 1 1
Renault ニコ・ヒュルケンベルグ 2 2 2 2 1 1
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 1 1 1 1 1 2
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 1 1 1 1 1 2
McLaren Renault カルロス・サインツ 2 2 2 2 1 1
McLaren Renault ランド・ノリス 1 1 1 2 1 1
Racing Point Mercedes セルジオ・ペレス 1 1 1 1 1 1
Racing Point Mercedes ランス・ストロール 1 1 1 1 1 1
Alfa Romeo Ferrari キミ・ライコネン 1 1 1 1 1 2
Alfa Romeo Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 1 1 1 1 1 3
Toro Rosso Honda ダニール・クビアト 3 2 2 2 1 1
Toro Rosso Honda アレックス・アルボン 3 2 2 2 2 2
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 1 1 1 1 1 1
Williams Mercedes ロバート・クビサ 1 1 1 1 1 1

F1アゼルバイジャンGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了