角田裕毅、自己最高7位入賞も笑みなし…最終盤の2ポジションダウンに「本当に気分が悪い」
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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はバクー市街地コースで行われたF1第6戦アゼルバイジャンGP決勝で7位フィニッシュを果たし、開幕バーレーンGP以来の入賞を飾り決勝での過去最高位を塗り替えたものの、まるで納得していない様子を見せた。
7番グリッドからスタートした角田裕毅は、オープニングラップでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に交わされ1ポジションダウンの8番手に後退したが7周目に奪還。ホンダ勢としては最も早い9周目にピットに入り、ハードタイヤに履き替えた。
その後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の事故に伴う最終盤の赤旗中断でソフトタイヤに履き替えると、6番手でリスタートを迎えた。
再開直後にルイス・ハミルトンが、ターン1で飛び出して最後尾に転落した事で1ポジションアップを果すも、ランド・ノリス(マクラーレン)とアロンソにオーバーテイクを許して後退。7位でフィニッシュした。
レースを振り返った角田裕毅は、チームメイトのピエール・ガスリーに触れて「3位ポディウムに上がったチームメイトを祝福したいと思います」と口にしたものの深く言及する事もなく、明らかに自身のレース内容へのフラストレーションで頭がいっぱいといった素振りだった。
週末を通してクルマのペースが良かった事はガスリーの表彰台を見ても明らかで、角田裕毅はハミルトン転落によって転がり込んできた5位を逃したのが何よりも不満だったのだろう。それは「今は最終周の事で本当に気分が悪いです」との発言からもうかがえる。
「レースのスタートはまあまあで、赤旗までのパフォーマンスは本当に良かったと思うのですが、残念な事に最後の数周で2つポジションを落としてしまいました」と角田裕毅。
「全力を尽くしてアグレッシブに攻めましたし、正直に言って他にやりようがあったのかどうか分かりません」
「より成長していくために、今夜は全てを分析して更に理解を深めていきたいと思います」
6月6日(日)にバクー市街地コースで行われた2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPでは、6番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が2勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、3位表彰台はピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)という新鮮な顔ぶれが並んだ。
ポール・リカール・サーキットを舞台とする次戦フランスGPは、6月18日のフリー走行1で幕を開ける。