ダブル入賞マクラーレン、7位アロンソ「中段の連中はクラッシュしたがるから困る」

バクー市街地コースのグリッドを歩くマクラーレンのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンcopyright Mclaren

4月29日(日)のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースを7位入賞で終えたマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、オープニングラップでのクラッシュに言及し「ミッドフィールドの連中は毎回クラッシュしたがる」と述べ、苦言を呈した。

バクー市街地コースでのレースは今年も波乱の連続。一周目から多数の接触事故が発生し、12番グリッドからスタートしたアロンソもこれに巻き込まれた。ニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)、セルゲイ・シロトキン(Williams)との3ワイド戦から3台が絡むクラッシュが発生。シロトキンはマシンストップ、アロンソは前後タイヤとフロントウイングを破損しピットインを強いられた。

アロンソはオープニングラップで右側2本のタイヤをパンクさせた上に、フロアの一部も破損。にもかかわらず、持ち前の集中力と力強いレース運びで混沌としたレースを耐え抜き、ライバル勢の脱落の利を得て7位フィニッシュを果たしてみせた。

F1アゼルバイジャンGP決勝を終えて

フェルナンド・アロンソ決勝: 7位, グリッド: 12位

今日のレースは1周目からかなり混沌としていた。ミッドフィールド勢のオープニングラップはご存知の通りさ。どのドライバーも、アクセルを戻すより他のマシンに突っ込んでクラッシュする方を選ぶんだからね。

とは言え、混乱が起きにくい前の方でレースをスタート出来ないのが問題とも言える。良いグリッドが得られるように、予選で結果を出さなきゃならない。

僕のマシンは1周目でかなりのダメージを負ってしまった。2箇所パンクがあり、フロアにも1カ所傷があった。前後のウイングにもダメージがあったもんだから、レース終了かと思ったくらいさ。

でも、新しいフロントウイングに交換し新しいタイヤを履いてコースに戻ってみると、マシンにはかなり競争力があった。セーフティカーの利を得てザウバーとルノーを1台ずつオーバーテイクし、幾つかポジションを挽回できた。思うに、マクラーレンにとって過去数年でのベストレースの1つなんじゃないかな。

ストフェル・バンドーン決勝: 9位, グリッド: 16位

狂ったようなレースだったね!バクーでのレースは毎年クレイジーだけど、今年もそれは変わらなかった。レース中盤までは最後尾にいたわけだけど、その時点では何もできる事はなかった。でも、セーフティカーが展開を一転させた。

ライバル達はタイヤの熱入れに苦労しているみたいだったけど、僕は最終的に良いタイミングで温まった状態のタイヤに交換する事ができた。その意味では、後方にいるのは必ずしも悪いことばかりじゃないって事かな。レースがリスタートした時は、すごく自信を持ってオーバーテイクできたよ。結果的にポジションをポイント圏内に持っていく事ができた。

ストレート速度が不足しているから、攻撃するにも守るにもかなり苦労する。やるべき仕事が残ってるって事だね。とは言え、今回ポイントを取れたのは本当に嬉しいよ。


2018年F1アゼルバイジャンGP決勝レースは、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季初勝利を手にし、チャンピオンシップでフェラーリのセバスチャン・ベッテルを交わしてトップに躍り出た。

F1アゼルバイジャンGP特集

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