動画:オーストリアGP《決勝》ハイライト / 鳥肌必至の一人舞台…歴史に刻まれるフェルスタッペンの好走
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フォーミュラ1公式Youtubeアカウントが、30日(日)に行われた2019年F1第9戦オーストリアGP決勝レースの模様を収めた7分14秒のハイライト動画を公開した。レースは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが鳥肌の立つような圧巻の走りを披露。完全な一人舞台と化した。
最前列2番グリッドのフェルスタッペンはスタートで失敗。アンチストールに見舞われたようで、ターン1を抜けた所で一気に5ポジションダウン。2年連続優勝への望みは、オープニングラップで完全に絶たれたかに思われた。
メカニカルトラブルのために予選Q3を走れず、失意の9番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテルは、4周目にマクラーレンのランド・ノリスをパス。フェルスタッペンもまた不屈の精神を武器に、これに負けじと7周目にノリスを、9周目にキミ・ライコネンを交わしポジションを上げた。
2列目からの逆転勝利を目指したメルセデスのバルテリ・ボッタスは22周目にピットイン。迅速に作業を終えるも、同じタイミングでピットへと入ってきたベッテルの通過を待たねばならず、ピットアウトが遅れる苦境に見舞われた。だが、一方のベッテルもタイヤが用意されていなかったために、ボッタスよりも2.6秒も多くタイムをロスした。
フェルスタッペンは残り20周で3番手を走行していたベッテルに追いつくと、ターン4のアウト側から見事なオーバーテイクを決め、オレンジ色の服を身にまとった大応援団の声援を誘い、56周目にはバルテリ・ボッタスを一発で抜き去り、グリッドポジションへと返り咲いた。
残り4周でラップリーダーのシャルル・ルクレールへと迫ったフェルスタッペンは、ターン3とターン4で激しく仕掛けるも追い抜きならず、勝負は翌周以降に持ち越しに。そして訪れたラスト3周、ターン3のイン側にレイトブレーキングで突っ込んだフェルスタッペンがコーナーを制し、遂にトップへと躍り出た。
この際、両者は軽く接触。一件は審議の対象となったが、レース後にお咎め無しの裁定が下り、ホンダF1にとっての13年ぶりの勝利が確定した。
決勝結果とセッションの詳しい経緯については、2019年F1オーストリアGP決勝ダイジェストを参照されたい。