F1オーストリアGP 最高速ランキング:優勝したレッドブル・ホンダはライバルより速かった?
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2019年シーズンのFIA F1世界選手権第9戦オーストリアGP決勝レースにおけるチーム及びドライバー別スピードトラップを集計した。
優勝したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。70周を通してマクラーレン、アルファロメオはおろか、フェラーリとメルセデスをコース上での真っ向勝負で抜き去った。ライバルに対してどの程度の速さを発揮していたのだろうか?
レッドブル・リンクのスピードトラップは、上り坂の頂点にあるタイトなターン3を曲がった先のターン4の170m手前の地点で計測される。その他には、フィニッシュラインと各セクターの切り替わり地点の計4箇所でのスピードが記録されている。
トップスピードは、エンジン馬力やスリップストリームの有無の他、計測地点前のコーナーの種類やトラクション性能、ダウンフォースレベルや車体の空気抵抗といった様々な要素で上下する。
スピードトラップ
チーム別に見てみると、下り坂の先に位置するスピードトラップでの最速は、レッドブル首脳陣に「ロケットのよう」と言わしめるスクーデリア・フェラーリ。327.9km/hを記録してトップに立った。レッドブル・ホンダは319.3km/hで5番手。ターン3までに回生エネルギーを使い切ったか?
スピードトラップ地点を含むセクター2の区間ベストタイムは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが記録した29.952秒。実は、これに続く2番手タイムをマークしたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンであった。
今季8勝を誇るメルセデスは下から2番目。オーバーヒートのために、強力なエンジンパワーが使えず、トップスピードが頭打ちになっていた。
Pos | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | ベッテル | フェラーリ | 327.9 |
2 | サインツ | マクラーレン | 327.7 |
3 | クビサ | ウィリアムズ | 321.4 |
4 | リカルド | ルノー | 320.5 |
5 | フェルスタッペン | レッドブル | 319.3 |
6 | ノリス | マクラーレン | 317.5 |
7 | ラッセル | ウィリアムズ | 316.9 |
8 | クビアト | トロロッソ | 315.2 |
9 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 315.2 |
10 | ガスリー | レッドブル | 314.9 |
11 | ペレス | レーシングポイント | 314 |
12 | ルクレール | フェラーリ | 313.1 |
13 | ストロール | レーシングポイント | 312.5 |
14 | ボッタス | メルセデス | 312.3 |
15 | アルボン | トロロッソ | 311.9 |
16 | マグヌッセン | ハース | 311.8 |
17 | ライコネン | アルファロメオ | 310.5 |
18 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 309.3 |
19 | グロージャン | ハース | 307.2 |
20 | ハミルトン | メルセデス | 306.2 |
中間地点1での最高速
ターン3手前の中間地点1での最高速では、マクラーレンが時速332.3kmでトップ。レッドブル・ホンダは時速327.9kmの3番手だった。フェルスタッペンはこのターン3で、メルセデスのバルテリ・ボッタスとフェラーリのシャルル・ルクレールを追い抜いた。
メルセデスは断トツの最下位。フェルスタッペンにゴボウ抜きにされたボッタスはレース後「オーバーヒートを避けるために、あらゆるエンジンモードの使用が禁じられていた」と明かしている。
Pos | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | サインツ | マクラーレン | 332.3 |
2 | ペレス | レーシングポイント | 327.9 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 327.9 |
4 | ストロール | レーシングポイント | 327.3 |
5 | ベッテル | フェラーリ | 326.7 |
6 | リカルド | ルノー | 326.2 |
7 | ガスリー | レッドブル | 324.4 |
8 | ラッセル | ウィリアムズ | 323.8 |
9 | アルボン | トロロッソ | 322.9 |
10 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 322.8 |
11 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 322.3 |
12 | ノリス | マクラーレン | 321.9 |
13 | クビアト | トロロッソ | 320.9 |
14 | クビサ | ウィリアムズ | 320.2 |
15 | グロージャン | ハース | 319.5 |
16 | ライコネン | アルファロメオ | 317.1 |
17 | ルクレール | フェラーリ | 316 |
18 | ボッタス | メルセデス | 314.8 |
19 | ハミルトン | メルセデス | 312.2 |
20 | マグヌッセン | ハース | 310.9 |
中間地点2での最高速
高速のターン6を抜けた先で計測される中間地点2での最高速では、レッドブル・ホンダが時速242.3kmを記録して、マクラーレンとフェラーリを従えた。
エンジンパワーというよりも、高速コーナーにおける車体側の性能が影響していることがランキングからも見て取れる。
Pos | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 242.3 |
2 | ノリス | マクラーレン | 242 |
3 | ベッテル | フェラーリ | 241.3 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 241.2 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 240.9 |
6 | サインツ | マクラーレン | 239.3 |
7 | ガスリー | レッドブル | 237.1 |
8 | ボッタス | メルセデス | 236.6 |
9 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 236.1 |
10 | アルボン | トロロッソ | 236 |
11 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 236 |
12 | クビアト | トロロッソ | 234.8 |
13 | リカルド | ルノー | 234.7 |
14 | ストロール | レーシングポイント | 234 |
15 | グロージャン | ハース | 233.6 |
16 | ペレス | レーシングポイント | 233.3 |
17 | マグヌッセン | ハース | 232.7 |
18 | クビサ | ウィリアムズ | 232.2 |
19 | ラッセル | ウィリアムズ | 231.8 |
20 | ライコネン | アルファロメオ | 231.5 |
フィニッシュラインでの最高速
ホームストレート上のフィニッシュラインでは、フェラーリが時速290.6kmでトップ。レッドブル・ホンダは2番手と、ここでも印象的なスピードを記録していた。
Pos | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | ベッテル | フェラーリ | 290.6 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 288.4 |
3 | サインツ | マクラーレン | 287.4 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 287.2 |
5 | ボッタス | メルセデス | 285.4 |
6 | リカルド | ルノー | 285.1 |
7 | ガスリー | レッドブル | 285 |
8 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 284.1 |
9 | アルボン | トロロッソ | 283.4 |
10 | ペレス | レーシングポイント | 283.3 |
11 | ノリス | マクラーレン | 282.8 |
12 | ハミルトン | メルセデス | 282.8 |
13 | ストロール | レーシングポイント | 282.7 |
14 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 281.8 |
15 | クビサ | ウィリアムズ | 281.3 |
16 | ラッセル | ウィリアムズ | 281 |
17 | ライコネン | アルファロメオ | 280.8 |
18 | クビアト | トロロッソ | 278.9 |
19 | グロージャン | ハース | 275.7 |
20 | マグヌッセン | ハース | 275.6 |