トロロッソ・ホンダ、ロングランは有望もショートランに課題 / F1オーストリアGP《初日》
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トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンとダニール・クビアトが、28日(金)に行われたF1第9戦オーストリアGP初日プラクティスを振り返った。アルボンはトップから0.978秒遅れの13番手、クビアトは1.062秒遅れの15番手で初日を締め括った。
トロロッソは前戦フランスGPで抱えた問題点を探るべく、空力・タイヤ・メカニカルに関する広範囲のテストプランを組み、2回のセッションでこれを検証。エンジン交換によって最後方スタートが確定しているアルボンはロングラン、クビアトはソフトタイヤでのショートラン・パフォーマンスに集中的に取り組んだ。
課題となっているのは一発のタイムだ。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「フランスの時と同じようにマシンバランスに問題があった。低速でのリアのスタビリティが不足しており、高速コーナーではアンダーステアに見舞われた。FP2に向けてセットアップを変更した結果、一定程度改善できたものの、求めているレベルには達していない」と説明した。
アルボンは「ロングランはかなり有望」と語るが、改善の必要がないわけではない。トロロッソは、アルファロメオとルノーを上回るペースを発揮していたが、その反面、レーシングポイントとマクラーレンに対して1周あたり約0.2秒をロスしている。
トロロッソ:F1オーストリアGP初日
アレックス・アルボンFP1: 13位, FP2: 13位
週末に挑む前から決勝での後方スタートが決まっていたから、いつもとは異なるアプローチでセッションに臨んだ。ポール・リカールでの結果を踏まえて、どういった方向性で作業を進めていくべきかを理解するために、今日は幾つかのオプションをテストした。
幾らか改善してきてたけど、依然としてまだ少し不足してるように感じてる。でもその一方で、僕が注力しなきゃならないロングランペースに関してはかなり良かったから、今日はなんだか複雑な気持ちだよ。
決勝レース仕様のクルマという点ではかなり満足してるんだけど、ショートランに関してはもっとポテンシャルを開放しなきゃならない。クルマへの理解を深める必要がある。
ダニール・クビアトFP1: 12位, FP2: 15位
今日のクルマは少し厄介だったから、明日に向けて改善点を見つけていきたい。上手く進化させるためには夜通し仕事に取り組まなきゃならなそうだ。今日はエンジニアと一緒に、何種類かの異なる方向性のセットアップを試してみたんだけど、良いものもあれば、そうじゃないものもあったから、その点を踏まえて明日に活かしていくつもりだ。
初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。2番手メルセデスのバルテリ・ボッタスをコンマ3秒差で退けた。3番手にはレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが続く結果となった。
2019年F1オーストリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月29日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。