F1オーストラリアGP タイヤ選択:メルセデス攻勢、レッドブル・ホンダは堅実
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F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、アルバート・パーク・サーキットで開催予定の2020年F1開幕オーストラリアGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。今年一発目のイベントは、日本時間3月13日(金)午前10時からのフリー走行1で幕を開ける。
半公道サーキットのアルバート・パーク・サーキットに対し、ピレリは昨年同様に中間コンパウンドのC2~C4コンパウンドを投入した。これらは硬い方から順にC2=ハード、C3=ミディアム、C4=ソフトとしてラベリングされ、チームはこの中から自由に個数を選択して、計13セットの使用が許されるドライタイヤのアロケーションを決定する。
優勝争いが期待されるトップ3チームの内、もっともアグレッシブにタイヤを選択したのはメルセデスAMGで、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは各々、ソフトを10セット選び、ミディアムを2セットとハードを1セットに抑えた。
レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペン、アレックス・アルボン共にソフトを9セット、ミディアムを3セット、ハード1をセットとした。
フェラーリは2台ともソフトを9セットとした一方で、それ以外のコンパウンドは配分を分けて、セバスチャン・ベッテルがミディアム2セットのハード2セット、シャルル・ルクレールはミディアム3セットのハード1セットとした。
ミッドフィールドを含めて、最も硬いハードを3セット以上選択したドライバーはゼロ。パーマネントコースではないアルバート・パーク・サーキットの特性を考えれば当然と言える。レーシングポイント勢はソフトを8セットに抑えて最も保守的なスタンスを見せた。
なお昨年のレースで優勝したバルテリ・ボッタスは、中古のC4タイヤでスタートして23周目に新品のC3タイヤに交換。1ストップ戦略を採用して、58周のレースでトップチェッカーを受けた。
トップ15フィニッシャーは全て1ストッパーで、2ストッパーを採用したのは16位のジョージ・ラッセルと17位のロバート・クビサのウィリアムズ勢のみであった。今年もソフトがメインタイヤとして活躍し、1ストップ戦略が主流となる可能性が高い。