2018年 F1オーストラリアGP:タイヤ&ピットストップ統計

バトルを繰り広げるメルセデスのバルテリ・ボッタスとマクラーレンのストフェル・バンドーン、2018年F1オーストラリアGPアルバート・パーク・サーキットにてcopyright Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

一新された’18年版ピレリタイヤの実戦デビューとなったアルバート・パーク・サーキットでのF1オーストラリアGP。投入されたウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトの各コンパウンドは想定以上に長いスティントを可能にした。

エンターテイメント性向上のため、今季ピレリタイヤは昨年よりも一段階柔らかくなった。デグラデーションの悪化に伴いピットストップ回数が増える事が期待されていたが、蓋を開けてみれば主流は1ストップのままであった。

目標としていた戦略の多様化は生まれず、ブレンドン・ハートレー(Toro Rosso)、シャルル・ルクレール(Sauber)、ランス・ストロール(Williams)の3名を除く全ドライバーが1回のピットストップのみでチェッカーフラッグを受けた。


© Pirelli

多くのチームが採用したのは、最も柔らかいウルトラソフトからソフトへと履き次ぐ1ストップ戦略。18周目から26周目にかけて各車ピット・インに動いた。

コンパウンド別最速タイムと最長スティント

路面温度の兼ね合いもあるが、デグラデーションも特に酷くはなかった。コンパウンド別の最速タイムは、各々スティント終盤の走り込んだ後で記録された。レース中盤のセーフティカーの導入が、摩耗とデグラデーションに一定程度の歯止めをかけた。

ソフトで27周を走ったダニエル・リカルド(Red Bull)は23周目に、スーパーソフトで27周を走ったストフェル・バンドーン(Mclaren)は26周目に、そしてウルトラソフトで19周を走ったルイス・ハミルトン(Mercedes)は17周目に、各コンパウンドの最速タイムを刻んだ。

コンパウンド 最速タイム 最長スティント
ソフト 1分25秒945
ダニエル・リカルド(Red Bull)
39周
キミ・ライコネン(Ferrari)
スーパーソフト 1分26秒958
ストフェル・バンドーン(Mclaren)
32周
バルテリ・ボッタス(Mercedes)
ウルトラソフト 1分27秒753
ルイス・ハミルトン(Mercedes)
34周
ブレンドン・ハートレー(Toro Rosso)

各コンパウンドの最長スティントは30周以上に及んだ。ミスとアクシデントによる再三のタイヤトラブルに見舞われたトロロッソ・ホンダのハートレーは、ウルトラソフトでの最終スティントを驚きの34周まで引っ張った。

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