アストンマーチンF1に暗雲…失うのはサフナウアーのみに非ず!? アルピーヌ移籍が噂されるもう一人の要
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アストンマーチンが失うのはチーム代表兼CEOだけに留まらないかもしれない。先日チーム離脱が発表されたオトマー・サフナウアーはアルピーヌ移籍が濃厚とみられているが、手ぶらでエンストンに向かうわけではないようだ。
アルピーヌの母国フランスのAuto Journal Magは、同チームのテクニカル・ディレクターを務めるベテランのアンドリュー・グリーンがアルピーヌに移籍する見通しだと伝えた。昨年11月にサフナウアーの移籍を報じたのも仏メディアだった。
エンストンのチームは2020年、技術部門再編に向けキャリア40年の経歴を持つパット・フライを迎え入れた。ただしその肩書はシャシー・テクニカルディレクターであり、今もなおチーム代表と合わせてテクニカル・ディレクターも不在のままとなっている。
サフナウアーは2009年に、グリーンはその翌年にフォース・インディアに加わり、共にシルバーストン本拠のチームを”中堅の雄”にまで育て上げた人物だ。なお2人はBARでも同僚だった間柄だ。
次世代マシンが導入される変革のシーズンを前に、チームプリンシパルとテクニカル・ディレクターという2大キーマンを失う事になればアストンマーチンにとって大きな痛手となり得る。レッドブルで例えるなら、クリスチャン・ホーナーとエイドリアン・ニューウェイが一気にチームを去るという異様な事態だ。
仮に移籍が事実だとしても「アストンマーチンがサフナウアーとグリーンを失う」のか、それとも「アストンマーチンがサフナウアーとグリーンを追いやる」のかは分からない。ただ、少なくともサフナウアーに関しては以前から度々、アストンマーティン・ラゴンダの取締役会会長、ローレンス・ストロールとの不仲説が伝えられていた。
”アルピーヌ移籍”が噂されているのは人財だけではない。チームのスポンサーリストから名前が消えたBWTもまた、アルピーヌと交渉中とみられており、一部では既に契約合意に達したとの見方もある。アルピーヌの新車にはアクセントカラーでピンク色が登場するかもしれない。
なおアルピーヌ側ではダビデ・ブリビオのMotoGP復帰に加えて、エグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブドコウスキーがサフナウアーに代わってアストンマーチンに移るのではとも取り沙汰されている。