モナコで説得を試みたアロンソ、”念願”叶うも「時間がない」ニューウェイ車両でF1を戦えるのは1年のみか
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アストンマーチンへの移籍を後押しすべくフェルナンド・アロンソは、エイドリアン・ニューウェイが1968年型ロータス49Bでレースをしたモナコ・ヒストリック・グランプリの週末に直接会話を交わすなどして、個人的にも説得を試みたと明らかにした。
長年に渡ってニューウェイと仕事をしたいと願っていたアロンソの夢は遂に実現した。様々な憶測が飛び交った数ヶ月を経てアストンは9月10日(火)、F1史上最も成功した天才デザイナーとの長期契約を発表した。
アゼルバイジャンGPの開幕を翌日に控えたバクーでアロンソは「もちろん、彼にメッセージを送ったよ!おそらく彼と一緒に働きたいと思った人は誰もがそうしたんじゃないかな」と語った。
「それに、モナコ・ヒストリックGPでも彼を見かけたから、30分ほど話をしたんだ」
「誰もが彼を説得しようとした。そして最終的には、ローレンスのビジョン、新しいファクトリー、アストンが将来に向けて望んでいること、そしてホンダとの提携といったことが(決断の)鍵になったのだと思う」
アロンソがどれだけニューウェイを求めていたのかは、チーム代表のマイク・クラックの発言によく表れている。
英紙インディペンデントによるとクラックは、「今や彼は、もっと長くこのチームに留まりたいと思っているかもしれない。この話はまだしていないが、フェルナンドがこの先も長く我々のチームに留まる余地があることは明らかだと思う」と語った。
「火曜日の発表イベントで彼は本当に興奮していた。エイドリアンへの支払いのために自分の給料の一部を払うとさえ言っていたんだ」
「二人が互いに大きな敬意を抱いているのが分かると思う。エイドリアンはずっとフェルナンドのような人物と働きたいと思っていたし、その逆もまた然りだ」
念願叶ったアロンソだが、2027年以降のキャリアは現時点で不透明であり、ニューウェイの経験とノウハウが詰まったマシンを享受できるのは2026年の僅か1シーズンに留まる可能性がある。
ニューウェイはレッドブルのRB17ハイパーカープロジェクトを終えた後、 2025年3月1日より英国シルバーストンのオフィスで職務を開始する。
ニューウェイがアストンの2025年型マシンの開発に関与する可能性について問われたアロンソは「そうは思わない…イエスと言いたいところだが、正直そうは思わない」と返した。
「ほとんどのチームの焦点は、2025年3月には2026年のプロジェクトと新しいレギュレーションに向けられるだろう。3月に仕事を開始しても、メンバー全員と顔を合わせてファクトリーでの自分の立ち位置を確立するのは4月か5月になると思う」
「チャンピオンシップを争っていない限り、2025年シーズンにあまり多くを費やす価値はないと思う… 良い驚きがあることを願うけど可能性は低い。だから、彼が影響を与える最初のクルマは2026年型になるだろうと予想している」
「今後数ヶ月に向けてこのチームには有望な材料がある。一歩一歩進んでいき、まずはレースでの初勝利を、そして将来的にはチャンピオンシップを争うことを目指していく」
「時間がかかることは承知している。ある意味、僕にはその時間がないけど、リラックスしているし、この過程を楽しんでいる」
アロンソはまた、ドライバーとしての自身の将来について問われると「2026年はレースをする。2026年以降は…F1か他のシリーズかは分からないけどレースをするつもりだ」と答えた。
「もしF1で走っていないなら、何らかの形でアストンに所属することになるだろう。だから、輝かしい未来を楽しみたい。その後もレースをするつもりだけどね」