フェルナンド・アロンソ、アルピーヌ離脱に安堵…最後もトラブルDNF「運が悪いというより準備不足」
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フェルナンド・アロンソとアルピーヌとの旅路は今シーズンを象徴するかのように、信頼性のトラブルによってリタイヤという失望と共に幕を下ろす事となった。F1アブダビGPの28周目、10番手を走行していたアロンソにガレージにクルマを入れるよう指示が飛んだ。
かつて栄光の2連覇を果たした英国エンストンのチームでの復帰2年目はトラブルと不運のオンパレードだった。開幕4戦での2回のリタイヤを経て、終盤7戦は4レースでチェッカーを受けずにクルマを降りた。
F1iによるとアロンソはあまりに早すぎるリタイヤを経て「残念ながらまたしてもエンジントラブルが発生した。ポイントを懸けて争っていて、かなりいい感じだったのにまたリタイヤだ」と語った。ウォーターリークが原因だった。
「ガッカリだよ。つまり、何百万人ものファンをガッカリさせてしまった」
「ちょっとした今年の要約のような感じだ。残念なことに僕らの14号車はいつもこういう事態に見舞われるみたいで、今回もそうだった」
アロンソはまた、予選や電気系統のトラブルによってスタートすらできなかったオーストリアGPのスプリントなど、記録上はリタイヤにカウントされない一連の不具合にも触れた。
「このレベルでは到底受け入れられない信頼性の問題が9つか10つはあったと思うし、その全てが僕のクルマに起きた」とアロンソ。
「今シーズンは本当に運がなかった…いや、アンラッキーというよりも信頼性の面で準備不足だったと思う」
3度目のタイトル獲得を目指す41歳のスペイン人ドライバーは、不遇のシーズンを過ごした古巣を去る事に喜びを感じているようだ。
「だから、このひと時が終わって嬉しい。明日はアストンマーチンのシート合わせから始まる。そして火曜はタイヤテストに取り組む。新しいプロジェクトが運に恵まれる事を願うよ」とアロンソは付け加えた。
ただその一方で、かつて2度のタイトルを勝ち取ったチームを離れる事を少なからず寂しく思っている事は疑いない。
「今週末でこのチームとはお別れだけど、アルピーヌの事は良い思い出として胸にしまっておくつもりだ」とアロンソは語る。
「キャリアの中の9年間をこのチームで過ごしたんだ。過去にはルノーと共に2度のチャンピオンを勝ち取った。だから彼らの今後の成功を願ってる」
11月20日(日)に行われた2022年F1第22戦アブダビGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで自身2度目のタイトルシーズンを締め括った。
全22戦のシーズンはこれで全日程が終了した。F1サーカスは冬のオフシーズンを迎える前に、11月22~23日にヤス・マリーナ・サーキットでのポストシーズンテストに臨む。