レッドブル・ホンダ、敵の地盤でV6時代ベストグリッド「非常に充実した結果、明日は攻めに転じたい」
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、30日(土)に行われたF1アブダビGP公式予選を振り返った。マックス・フェルスタッペンは3番手、アレックス・アルボンは6番手タイムを刻んだ。
Hondaパワーユニットを搭載するレッドブルの2台は、決勝を見据えた戦略的理由により、ミディアムタイヤを履いてQ2を突破。明日のレースでは、予選2番手のバルテリ・ボッタスのPUペナルティの恩恵を受け、フェルスタッペンがフロントロウ2番グリッドから、アルボンが3列目5番グリッドからスタートする。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、美しい夕暮れを背景にヤス・マリーナ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダRB15、2019年F1アブダビGP予選にて
「今日の予選は非常に充実した結果になったと思う」とクリスチャン・ホーナー代表。「マックスが3番手、アレックスが6番手につけたわけだが、バルテリ(ボッタス)のペナルティによって、グリッドは2番手と5番手になる」
「今日は二人とも素晴らしい仕事をしてくれた。良いポジションからのスタートになるから、明日は攻めに転じたいと思っている」
メルセデス及びレッドブル・ホンダの2台がミディアムをスタートタイヤに選んだの対して、跳ね馬はスプリット戦略を採用。シャルル・ルクレールのみミディアムとして、セバスチャン・ベッテルはソフトタイヤでレースをスタートする。
ヤス・マリーナ・サーキットはオーバーテイクが困難であるため、予選順位が重視される。フェラーリがポジションアップを目指すためには、正攻法で攻めても埒が明かない。クリスチャン・ホーナー代表は、トップ3チームの戦略が分かれた事で、明日は刺激的なレースになると予想する。
「フェラーリがソフトコンパウンドを選択して別のルートを選んだ一方で、我々は彼らよりも硬めのミディアムタイヤでレースをスタートすることを選んだ。明日は興味深く、そして戦術的なレースになるはずだ」
2013年にマーク・ウェバーがポールポジションを獲得し、決勝でセバスチャン・ベッテルが優勝をかっさらって以降、メルセデスがヤス・マリーナ・サーキットで予選・決勝双方でライバルに負けた事は一度もない。ホーナー代表は、予選3番手という結果に満足感を示した。
「我々は今回、ハイブリッド時代におけるアブダビでの予選ベストリザルトに並ぶ成績を上げたわけだが、これは本当に楽観的な材料だ。我々はレースペースの方が良い傾向にあるため、明日はメルセデスに挑戦できる事を願っている」