メルセデス代表ウォルフ「説明するのはもううんざり」FP3首位も期待外れ…ハミルトン、10年ぶり連続トップ10圏外
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2023年シーズンを締め括るアブダビGP予選で失望の結果に終わった事を受けメルセデスF1チームのトト・ウォルフ代表は、期待外れの結果に終わった理由を説明する事にうんざりしていると漏らした。
ジョージ・ラッセルは予選直前のFP3を含め、日中に行われた2回のフリー走行でタイムシートのトップに立ったものの、気温が低下した夕暮れ以降の予選では、ポール争いの蚊帳の外に置かれ4番手に留まった。
メルセデスの指揮官は予選を経て「うまくいかなかった理由を説明するのは、もううんざりだ。暖かい時は良かったが、寒くなると駄目だった。以前はその逆だったというのに」と語った。
「兎に角、うまくいかなかった。恐らくはクルマの限界だったのだろうが、もっと高い期待を抱いていた」
ウォルフにとっての唯一の慰めは、4点差でコンストラクターズ選手権2位を争うフェラーリのカルロス・サインツがQ1敗退を喫して16番手に留まった事と、問題児「W14」で臨む週末がこれで終わるという事だけだろう。
「これがシーズン最後の予選である事は喜ばしい。今後は新しいクルマで臨むことになるからね」とウォルフは語った。
ラッセルはまだしも、ルイス・ハミルトンに至っては前戦ラスベガスGPに続く11番手と、まさかのQ2敗退を喫した。
7度のF1王者が2戦連続で予選トップ10を逃したのは2014年以来、10年ぶりのことだが、日曜のレースで優勝できなかった場合、メルセデスは2011年以来、12年ぶりにシーズン未勝利に終わる事になる。
「あまり良くない。兎に角、バランスに苦戦している。答えが見つからない。2台で同じセットアップを使っているのに反応が違うんだ」とハミルトンは振り返る。
「僕らの側が何か上手くやれていないんだと思う。深く掘り下げてみるつもりだけど、今週末はずっとクルマが機能せず、格闘し続けている状態だ」
2023年F1アブダビGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。