メルセデス、6連覇に向け「パーフェクトな結果」仕上がり盤石 付け入るスキ無し / F1アブダビGP《予選》
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メルセデスAMGは、11月30日にヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1アブダビGP公式予選で、2019年シーズン最後のポールポジションを獲得。アブダビでの6連覇に向けて、絶好のグリッドを手に入れた。
既に6冠を獲得しているルイス・ハミルトンが、ホッケンハイムリンクで行われた7月の第11戦ドイツGP以来、10レースぶりにポールポジションを獲得した。パワーユニット交換に伴う最後尾スタートが確定しているバルテリ・ボッタスは2番手。共に、ミディアムタイヤでレースをスタートする。
テクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは予選を前に、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、あるいはフェラーリが驚異となる可能性を懸念していたが、降格を除外すれば結果は1-2。トト・ウォルフ代表は「パーフェクトな結果だ」と満足気だ。
アブダビGPが初開催された2009年から2018年までの10年間の統計では、ポール・トゥ・ウインの確率が50%と高く、ハミルトンが圧倒的有利な立場にあるのは明白。初日金曜のレースペースを参照すると、シルバーアローはレッドブル・ホンダに対して0.5秒/周、フェラーリに対しては0.6秒/周のアドバンテージを築いており、まさに盤石の仕上がりをみせている。
メルセデス:F1アブダビGP予選
ルイス・ハミルトン予選: 1位, FP3: 2位
凄く良い予選になった。今シーズンは予選に手こずっているけど、それでも徐々にタイムを縮めてこれている。昨日は僕にとって少し難しい一日だったから、今日に向けて自分自身を立て直す必要があった。でも、こうしてQ3で2度も素晴らしいアタックが出来てホント最高だ。
チームのみんなの継続的な努力に感謝してる。すでに両方のタイトルを手に入れてはいるけど、僕らはより高みを目指してプッシュし続けている。僕にとってはすごく良い刺激だ。
信じがたいような一年間の旅の終わりを、こうしてポールで締め括れて最高の気分だ。まだ仕事が半分残っているけど、明日のバトルに備えて、フェラーリやレッドブル・ホンダに対してベストなグリッドを得ることが出来た。
バルデリ・ボッタス予選: 2位, FP3: 3位
ルイス、おめでろう。88回目のポールポジションだなんて、印象的な数字だよね。僕のラップは良かったけど、今日のルイスは少し速すぎた。予選では昨日とは違うセッティングを使ったんだけど、全体的に昨日のマシンの方がフィーリングが良かった。
いずれにせよ、グリッド降格ペナルティのために後方からスタートする事は予め分かっていたわけだから、僕が見据えているのは明日のレースだ。
そうは言っても、予選では全力で攻めた。決勝を考慮してタイヤをセーブするために、Q2では1回しか走らなかったけどね。明日は楽しいレースになると思うし、できるだけポジションを挽回したいと思ってる。やり甲斐のある挑戦だけど、楽しみにしてる。
2019年F1第21戦アブダビグランプリ決勝レースは、12月1日(日)の日本時間22時10分から行われ、1周5554mのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を決する。