フェルスタッペン、ペース不足認める「計画通りにいかず…」ただし2ストッパー視野に強力なロングラン
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12月10日(金)のF1第22戦アブダビGP初日プラクティスを4番手で締め括ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「計画通りにいかなかった」としてペース不足を認めたが、同時にロングランペースには「競争力があった」として、それが「重要だ」と付け加えた。
タイトルを争うディフェンディング・チャンピオンのルイス・ハミルトンは、FP1でバルテリ・ボッタスとフェルスタッペンに次ぐ3番手で終えた後、FP2でギアを上げて最速を記録。フェルスタッペンは日中のFP1でトップタイムを刻むも、肝心のFP2では4番手に終わった。
ミニセクター毎の最速を積み上げた計算では、レッドブル・ホンダRB16BはメルセデスW12に対してクイックラップで約0.16秒の遅れを取っている。ただソフトタイヤでのロングランではライバルを上回る速さを見せた。
1日を終えたフェルスタッペンは「セッション毎に幾つかセットアップを変更したんだけど良い感じだと思う。まだ色々と学んでいる段階だし、理解を深めている途中だけどね」とプラクティスを振り返った。
「ショートランに関しては思い通りにいかず、ペースが少し不足してるけど、ロングランの方は競争力があった。ここが重要だ」
本大会に向けて2つのシケインが取り除かれ、最終セクターの低速コーナーが高速化された事で、ヤス・マリーナ・サーキットは新たなコースへと生まれ変わった。伝統的に1ストップが勝者のウィニング戦略となってきたが、今年はそれが2ストッパーとなる可能性がある。
フェルスタッペンは日曜のレースが2ストップとなる可能性を認めて「レイアウトが変わった結果、タイヤの摩耗が大きな要因になるんじゃないかと考えている。特に、長い左コーナー(ターン9)のタイヤへの負荷が大きいからね。可能性としては半々だろうね。どったいの戦略が上なのか、本当に興味深い」と指摘した。
「改修後の新しいレイアウトは気に入った。特に最終セクターとか、高速化された事で走っていてこれまで以上に楽しかったよ」
「明日の予選が楽しみだし、全てを上手くまとめ上げていきたい」
初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手エステバン・オコン(アルピーヌ)を0.343秒差で退けた。3番手にはメルセデス最後のレースを迎えるバルテリ・ボッタスが続く結果となった。
F1アブダビグランプリ3回目のフリー走行は日本時間12月11日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。