スリップストリームcreativeCommons nick@

スリップストリーム

  • 最終更新:

スリップストリームとは、前方を走るマシンの真後ろに発生する空気抵抗が小さいエリアのこと。「スリップストリームを使う」「スリップに入る」などのように使う。空気抵抗が少なくなることで、このエリアに入ることができれば走行速度を大幅に上げることができるためオーバーテイクのチャンスが生まれやすくなる。全く同じ意味を持つ用語に「トゥ」がある。英語圏ではこちらの方がポピュラーなようだ。

コーナーでは遅くなることも

スリップに入ることで空気抵抗低減による速度向上が可能になるわけだが、これは原則として直線コース・ストレートを走行する場合に限られる。というのも、高速コーナー等ににおいては前方を走行するマシンが乱気流を発生させてしまい、その影響でスリップエリアを走行しているとかえって速度が遅くなってしまうことがあるのだ。空力マシンである現代のF1カーは、”キレイな空気”=乱れのない空気がマシンにぶつかることを想定して設計されているため、乱気流下ではダウンフォースを大幅に失ってしまい事故の危険すら高まる。

また、長くスリップを使いすぎると、エンジンやブレーキ等の冷却(空気による冷却)が十分に行われなくなり、これらがオーバーヒートする可能性が極めて高まる。スリップストリームはうまく利用すべき後続マシンの特権ではあるけれども、追い抜くべきところで追い抜けないと自身の首を絞めかねない。