ウィリアムズ、コラピントの2025年F1シート確保へ…アウディに打診の意向
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ウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表は、バクーで目覚ましい活躍を見せたフランコ・コラピントに2025年のF1シートを与えるべく、ザウバー/アウディに働きかける用意があると明かした。
ローガン・サージェントの後任として、2週間前のモンツァで印象的なデビューを果たした21歳のアルゼンチン人ドライバーは、先週末のアゼルバイジャンGPで更なる輝きを放った。
予選Q3に進出して9番手を記録すると、決勝レースを8位でフィニッシュし、デビュー僅か2戦でF1での初ポイントを獲得した。おそらくはヴァウルズの期待を超える成果と言えるだろう。
クルマの競争力が違うため、一概に比較できるものではないが、コラピントが2レースで獲得した4ポイントは、前任のサージェントが2023~2024年シーズンに獲得したポイント(1ポイント)を上回る。
コラピントは走りはファンやパドックに大きな感銘を与えたが、アレックス・アルボンの来季以降の新たなチームメイトとしてウィリアムズは、既にカルロス・サインツとの契約を発表しているため、チームにコラピントの居場所はない。
蘭FORMULE.NLによるとヴァウルズは、育成プログラム出身のジュニアドライバーの活躍を「誇りに思っている」として、たとえライバルチームであっても、来年のF1でコラピントを見たいという願望を明かした。
ヴァウルズは、コラピントは今後もチームの一員であり続けるとした上で、「フランコに2025年のシートを与えたいと考えている。理想的にはF1だ。現実的に残っているのは1チームだけだ」と語った。
「フランコは2回のレースを通して、F1のシートに相応しいことを世界に示した。アウディにどのような可能性があるのか、そして協力する方法があるのかどうか、見ていきたい」
コラピントの活躍にもかかわらず、ウィリアムズは既に決定済みのラインナップに疑念を抱いてはいない。
「我々は成長し続けており、将来的にはタイトル争いに加わりたいと思っている。アレックスとカルロスは依然として正しい選択だ。とは言え、フランコが成し遂げたことを本当に誇らしく思っている」とヴァウルズは語った。
レンタル移籍に意欲を示したヴァウルズだが、ザウバー/アウディのシートは事実上、2025年に向けて空いている唯一の席であり、競争は激しい。
マッティア・ビノットが率いる新しいチームの首脳陣は、即戦力かつ2026年のワークス化に向けて貢献できる経験豊富なドライバー、あるいは中長期視点から将来有望な若手ドライバーのいずれを起用するかを検討している。
ベテランであれば現職のバルテリ・ボッタス、若手であればマクラーレン育成傘下のガブリエル・ボルトレートが有力視されている。