アロンソに抜かれるなど、フェルスタッペンの怒涛の巻き返しが長続きしなかったのは何故なのか?
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フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にオーバーテイクを許すなど、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のロシアGPでの怒涛の巻き返しが長続きしなかったのは何故なのか?
パワーユニット全交換を経て、フェルスタッペンはグリッド降格ペナルティによりソチ・オートドロームでのレースを最後尾20番手からスタートした。ロングスティントを念頭にタイヤにはハードを履いた。
1周目に3ポジションを上げると、その後も1・2周に1度の割合で追い抜きを重ねていき、10周目までに9台を抜き去り11番手に浮上した。ただその後は勢いが陰り、26周目にミディアムへと履き替えた。
想定外に早いピットストップを経てフェルスタッペンは、第2スティントでエステバン・オコン(アルピーヌ)やバルテリ・ボッタス(メルセデス)をパスして更に順位を上げていったが、36周目にコース上でアロンソに追い抜かれてしまった。
ハードタイヤを履きながらも第一スティントを早々に終えたのは何故なのか? また、ミディアムに履き替えて10周という段階でアロンソに抜かれてしまったのはどういう理由からだったのか? そう問われたフェルスタッペンは、次のように説明した。
「トラフィックの中で戦い続けたことでタイヤが死んでしまっていたんだ」
「左フロントが完全に終わってしまった。後知恵だけどスタートではミディアムを履けばよかったかも。分からないけど…ハードタイヤがあんなに早くダメになるとは思ってもみなかった」
「今日のレースはタイヤにかなり厳しかったと思う。それに後方から追い上げていって遅いクルマをクリアしていかなきゃならない時にはタイヤを酷使しなきゃならない」
「一旦、行き詰まってしまうと何もできなくなってしまうし、ここのピットレーンはロスタイムが大きいから2ストップを行うわけにもいかず、タイヤ戦略の選択肢は本当に限られていた」
「仮に雨が降らず7位とか6位でフィニッシュしていたとしても、それはそれで良い結果だと思って受け入れたと思う。何しろ今日はタイヤにグレイニングが出ていたし、後方スタートだとできる事も限られてしまうからね」
「フェルナンドが僕をオーバーテイクしたのは、彼のタイヤの方が良く、僕の左フロントが死んでいたからさ」