ルマン24 決勝6時間経過:雨粒と共にSCラッシュ、トヨタ勢は僅差でのトップ争いを展開
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第87回ル・マン24時間レースはスタートから6時間が経過し、全体の4分の1を消化。依然としてトヨタTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)がリードを守り、17秒という僅差で8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)がこれに続いている。
午後9時を迎えた現地ルマンは夏至が近く、曇り空ながらも、まだ明るい中でのレースが続いている。7号車は、スタート担当のマイク・コンウェイが4周目に3分17秒297を記録してコースレコードを塗り替え、その後、小林可夢偉がステアリングを引き継いだ。
「序盤から順調だった」とコンウェイ。「クルマは良い感触で、気持ち良く走ることが出来た。1周目でトップに立てたのでその後は全力を尽くした。チームメイトを引き離して大きなギャップを築くことが出来たよ。とはいえ、状況は簡単に変わってしまうから、気を引き締めてギャップを更に広げる必要がある」
2台のTS050 HYBRIDは、路面状況の変化に合わせてフロントノーズを交換。セッティングを変更した。セバスチャン・ブエミからバトンを受け取ったフェルナンド・アロンソはペースを上げ、1分ほどあった7号車とのギャップを徐々に縮めていった。クルマを降りたブエミは「思うような走行が出来ず、マイクに後れを取ってしまった。彼の走りは素晴らしかった」と語った。
度々のイエローコーションはあれど、大きなアクシデントなくレースが進行していた中、5時間が経過したところで徐々に魔物が牙を剥き始めた。5時間と8分が経過したところでRLRモータースポーツ43号車がクラッシュし、初のセーフティーカー(SC)が導入された。
10分ほどでレースはリスタートを迎えるも、コース上の一部エリアで雨粒が落ち始め、立て続けにコルベット64号車とデンプシー・プロトン88号車が絡む大きなクラッシュが発生し、2度目のセーフティーカーが導入された。
https://twitter.com/24heuresdumans/status/1139967315171336192
88号車は5分ほどの修復作業でコースに復帰するも、激しくコンクリートウォールに激突した64号車のダメージは深刻で、事実上のリタイヤとなった。
陽も落ち始め路面温度が低下する中、6時間経過直後にレベリオン3号車が単独クラッシュ。ガードレールの復旧のためにセーフティーカーラップが続いた。幸いにも3号車はフロント周りの交換のみでコースに復帰した。
⚠️Full Course Yellow ⚠️@ThomasLaurent85 in the #3 @RebellionRacing suddenly spins into the wall at the second chicane on the Mulsanne Straight! pic.twitter.com/e12al6zd58
— 24 Hours of Le Mans (@24hoursoflemans) June 15, 2019
LMP2クラスはシグナテック・アルピーヌ36号車、LM GTE-ProクラスはAFコルセ51号車、そしてLM GTE-Amクラスはキーティング・モータースポーツ85号車が、それぞれ首位に立っている。
ルマン24時間 決勝6時間経過LMP1暫定順位
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | Gap |
1 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
97 | |
2 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
97 | 17.988 |
3 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ストフェル・バンドーン |
SMPレーシング BRエンジニアリングBR1・AER |
96 | 1 Lap |
4 | 3 | トーマス・ローラン ナタナエル・ベルトン グスタボ・メネゼス |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
96 | 1 Lap |
5 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ セルゲイ・シロトキン |
SMPレーシング BRエンジニアリングBR1・AER |
96 | 1 Lap |
6 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ブルーノ・セナ |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
94 | 3 Laps |
7 | 4 | トム・ディルマン オリバー・ウェッブ パオロ・ルバーティ |
バイコレス・レーシング・チーム エンソ・CLM P1/01・ギブソン |
84 | 13 Laps |
8 | 10 | ヘンリク・ヘドマン ベン・ハンリー レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ |
ドラゴンスピード BRエンジニアリングBR1・ギブソン |
73 | 24 Laps |