Wシリーズ王者、ウィリアムズF1の開発務めるジェイミー・チャドウィックがエクストリームEに参戦
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Wシリーズの初代チャンピオンであり、ウィリアムズのF1開発ドライバーを務めるジェイミー・チャドウィックが、ベローチェ・レーシングから2021年シーズンのエクストリームEに参戦する事が発表された。
2021年3月20~21日にサウジアラビアのアルウラで初のシーズン開幕を迎える電動SUVシリーズ「エクストリームE」は、各チームごとに男女一人ずつのドライバーを起用する事が義務付けられている。
英国で最も輝かしい才能を持つ若手女性ドライバーの一人であるチャドウィックにとって、エクストリームEは未知なる領域だ。自身初となるオフロード競技への参戦に向けてチャドウィックは先週、南フランスのフォンジョンクーズでエクストリームEマシン「オデッセイ21」をテストしており、来月にはアラゴンで更なるテストを予定している。
「エクストリームEという画期的なチャンピオンシップでベローチェ・レーシングのドライバーを務める事になり光栄に思います」とチャドウィック。
「ベローチェとは長い付き合いで、家族のような関係ですので、エクストリームEのようなエキサイティングなレースシリーズでドライバーを務める事ができて本当に誇らしく思います」
「気候変動は地球上に生む私たち全員に関係する問題です。私は自分の役割を果たすために全力を尽くしていくつもりです」
「先日のテストは、これまでのキャリアの中でも最も楽しく最高の経験になりました。来年のレース会場は、地球上で最も美しく、危機に瀕している場所で行われる事になりますが、レースの内外を問わず実りある素晴らしい旅になる事は間違いありません」
テストの様子を見守っていたチームマネージャーのイアン・デービスはチャドウィックについて「学習能力が高く、エンジニアとも上手く協業し、走る度に速さを増していった」と評価。また、シングルシーターやGTでの経験が、マシン開発とエンジニアリング面での改良に多大な影響を与えていると明かした。
ベローチェはレッドブル・レーシングの技術部門を率いる天才的デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが、元F1ドライバーのジャン=エリック・ベルニュら4名と共に立ち上げたチームだ。なおチャドウィックのチームメイトは現時点ではまだ発表されていない。
2021年のエクストリームE開幕シーズンは、グリーンランド、セネガル、サウジアラビア、ブラジル、アマゾンそしてパタゴニアで5ラウンドが予定されている。