小山美姫、女性限定「Wシリーズ」最終選考に進出…元F1テストドライバーのカルメン・ホルダは落選

Wシリーズの最終選考に進出した28名の女性ドライバーcopyright W Series Limited

女性限定の新たなモータースポーツ「Wシリーズ」は29日、神奈川県出身の小山美姫を含めた28名のドライバーが、参戦候補者選考の最終ステージに進んだ事を発表した。

今回の審査はオーストリアのメルクで3日間に渡って行われ、世界各国から選出された計54名の女性ドライバーが参加。元F1ドライバーのデイビッド・クルサードやアレクサンダー・ヴルツらが審査員を務め、プレゼン能力や体力面に関する審査の他、フォード・フィエスタ STとポルシェ・ケイマン Sを使ってドライビングスキルの評価が行われた。

ヨーロッパを中心にイギリスやオランダの若手女性ドライバーが多数通過した一方、自動車大国のドイツ出身者はゼロ。以前ロータスのF1テストドライバーを務めていたカルメン・ホルダは落選した。

夢はF1ドライバーと語る21歳の小山美姫は、他の27名と共に3月下旬にスペインのアルメリアで行われる4日間の実車テストに参加。これによって更に10名が脱落し、5月の開幕戦のグリッドに立つ18名が選ばれる。

テストに使用されるのは本戦でドライブする事になる「Tatuus F3 T-318」。FIA国際自動車連盟のF3仕様に準拠したこのマシンは、270馬力を発する4気筒ターボエンジンを搭載する。

Wシリーズは「男性と同じ機会を与えられれば、女性も男性と同条件で競い合える」との信念の元に新しく設立されたモータースポーツレース。年間賞金総額は150万米ドル(約1億6,900万円)、チャンピオンには50万米ドル(約5,640万円)が与えられる。

シーズン1には18名のドライバーがエントリー。今年はDTMドイツ・ツーリングカー選手権のサポートレースとして、5月から8月にかけてヨーロッパで6戦が開催される。

Wシリーズ最終選考進出者

  • Sarah Bovy, ベルギー
  • Jamie Chadwick, イギリス
  • Sabre Cook, 米国
  • Natalie Decker, 米国
  • Marta Garcia, スペイン
  • Megan Gilkes, カナダ
  • Grace Gui, 中国
  • Esmee Hawkey, イギリス
  • Jessica Hawkins, イギリス
  • Shea Holbrook, 米国
  • Francesca Linossi, イタリア
  • Vivien Keszthelyi, ハンガリー
  • Emma Kimilainen, フィンランド
  • Natalia Kowalska, ポーランド
  • Stephane Kox, オランダ
  • 小山美姫, 日本
  • Milou Mets, オランダ
  • Sarah Moore, イギリス
  • Tasmin Pepper, 南アフリカ
  • Vicky Piria, イタリア
  • Alice Powell, イギリス
  • Gosia Rdest, ポーランド
  • Naomi Schiff, ベルギー
  • Shirley Van Der Lof, オランダ
  • Beitske Visser, オランダ
  • Alexandra Whitley, オーストラリア
  • Fabienne Wohlwend, リヒテンシュタイン
  • Caitlin Wood, オーストラリア

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