2022年以降のF1エンジン開発凍結決まらず…レッドブルの「ホンダ継承計画」の行方は2週間後

2017年のホンダ製F1パワーユニット「RA617H」の一部Courtesy Of Honda

2022年以降のF1パワーユニット(PU)開発の凍結の是非を問う電子投票が延期された。レッドブルとアルファタウリはホンダ撤退後も同社のPUを継続使用する事を目指しているが、最終的な結論は2週間後に持ち越される。

ホンダが昨年10月に2021年シーズンを最後にF1での活動を終了すると発表した事で、レッドブルとアルファタウリの2チームはルノー製PUへの換装を強いられる状況に追い込まれた。

昨今のF1においては車体に最適化されたPUなくして勝利は望めない。カスタマーチームへの転落を避けたいレッドブル陣営は、レギュレーション変更によって2022年以降のPU開発を凍結させる事で、ホンダ撤退後も同社のPUを継続使用するシナリオを描き、水面下で交渉を進めてきた。

当初、PU開発凍結に関するルール変更の是非を問う電子投票が25日(月)に行われるものと見られていたが、RaceFansがチーム関係者並びにF1の競技部門を率いるロス・ブラウンの話として伝えたところによると投票は行われなかったようだ。詳細は明らかにされていない。

チーム代表者会議が来週に予定されているものの別の議題が予定されている事から、レッドブルの命運を左右する投票は2月11日(木)に予定されているF1コミッションで行われる見通しだという。

なおレッドブルは開発凍結への賛同が得られずルール変更が実現しない場合、F1からの撤退もあり得るとしてF1と国際自動車連盟(FIA)に警告を発している。

ホンダにとってのV6ハイブリッド・ターボ最終形態となる2021年型PUの開発は順調に進んでいるようで、ヘルムート・マルコはRTLに対して「ホンダからは性能向上という点で非常にポジティブなデータを得ているし、シャシーも開発が進められている」と述べ、今季の選手権争いに関して楽観的な見方を示している。

対するライバルのメルセデスチーム代表、トト・ウォルフは、ORFとのインタビューの中で「マニュファクチャラーとしての参戦最終年に際し、チャンピオン争いをするためにホンダはアクセル全開で挑んでくるはずだ」と述べ、ホンダの逆襲に対する警戒感をあらわにしている。

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