セバスチャン・ベッテル、決勝後に無人となったスタンドでゴミ拾い…イギリスGP 2年ぶりの観客動員の裏で
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ルイス・ハミルトンの大逆転優勝に歓喜した14万人の観客が去った後のグランドスタンドには、ゴミを拾い続けるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)の姿があった。
シルバーストン・サーキットは今年、2年ぶりに14万人の観客を迎え入れた。母国の英雄の劇的トップチェッカーにファンは歓喜。そんな狂騒を経てベッテルは、レーシンググローブの代わりにゴム手袋を手にとった。
ソーシャルメディアに上げられた以下の動画には、今年より「ハミルトン・ストレート」へと改称されたメインストレート脇の仮設スタンドで、ブリティッシュ・グリーンのチームウェアを着たベッテルが観客の捨てたゴミを集めて運び出す様子が収められている。
So while the F1 Twitter experts throw the usual bitter remarks to what was without doubt an outstanding weekend Seb just leads the way on how to behave… #f1 #silverstone pic.twitter.com/pcbIFPiYxs
— Heather West (@Heatheranwest) July 18, 2021
F1でシニアライターを務めるローレンス・バレットは、ベッテルが「何時間」にも渡ってグランドスタンドで掃除を手伝っていたと報告。「他人に頼らずに自分たちで率先して片付けることが重要だと思う。いつかは始めなきゃならない問題で、一人ひとりが意識を変えれば変化を起こす事ができる」とのベッテルのコメントを伝えた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックで人生観を見つめ直した4度のF1ワールドチャンピオンは最近、環境保護活動への関与を増やしている。
Sunday evening at Silverstone. The #BritishGP weekend is over.
But for Seb, the race for the planet never ends. 💚 pic.twitter.com/XLHfDQYqL2
— Aston Martin Aramco F1 Team (@AstonMartinF1) July 19, 2021
ロックダウン中には有機農業のインターンシップを受け、レッドブルリンクでの2連戦の際には環境保護意識の向上を目的に、地元の小学生達と共にミツバチのための巣作りに時間を割いた。また、娘たちのためにスイスの自宅にハート型の牧草地を作る計画を立ててもいる。
ベッテルは1周目の赤旗再開後にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とホイール・トゥ・ホイールのバトルをしていた際にスピンを喫して最後尾に転落。エンジンがオーバーヒートしたために残り12周でのリタイアを余儀なくされた。