セバスチャン・ベッテル、2022年末でのF1引退を発表!アストンマーチンのオファー断る
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セバスチャン・ベッテルがF1第13戦ハンガリーGPの開幕を翌日に控えた7月28日(木)、2022年末でのF1引退を発表した。アストンマーチンからのオファーを断り、現役生活にピリオドを打つ事を決めた。
35歳のドイツ人ドライバーはレッドブルと共に4度のタイトルを獲得。ルイス・ハミルトン(103回)、ミハエル・シューマッハ(91回)に次ぐ歴代3位の優勝記録(53回)を誇る。
「15年間に渡って僕はF1で、多くの素晴らしい人たちと仕事をする機会に恵まれた。名前を挙げて感謝するにはあまりに多すぎる」とベッテル。
「この2年はアストンマーティンのドライバーを務めてきた。期待したような結果は残せていないけど、このチームに、来るべきシーズンにおいて最高レベルのレースをするために必要な全ての要素が揃っていることは明らかだった」
「ローレンスにランス、マーティンにマイク、シニアマネージャー、エンジニア、メカニックと、チームの誰もが本当に素晴らしい人たちで、みんなと一緒に仕事ができることを心から楽しんでいる」
「誰もが野心的で有能で、エキスパートであり献身的で、そして友好的なんだ。みんなの成功を祈っているし、僕が携わった昨年からの仕事が、将来的に優勝するに足るチーム作りという点で役立つことを願っている」
「その目標に向かって残りのシーズンも全力で取り組み、最後の10戦もいつも通り全力を尽くすつもりだ」
「引退を決断するのは楽じゃなかったし、多くの時間を費やして考えてきた。引退後に何をするかについては、もう少し時間をかけて考えたいと思っているけど、父親としてはもう少し、家族との時間を増やしたいと思ってる」
「でも今日は別れを告げるのではなくむしろ、すべての人、特にファンに対して感謝の気持ちを伝えたい。彼らなしにF1を続ける事はできなかった」
アストンマーチンのローレンス・ストロール会長は「この1年半に渡ってチームのために素晴らしい仕事をしてくれたセバスチャンに心から感謝したい」と語った。
「我々は来年も彼に留まって欲しいと考えていたが、最終的に彼は彼自身、そして彼の家族にとって正しいと感じる決断を下した。我々は当然、それを尊重している」
「彼は我々のために何度も素晴らしいレースをしてくれた。それに舞台裏では、エンジニアリングに関する豊富な経験と専門知識によってチームを支えてくれた」
「彼はF1史上最も偉大なドライバーの一人だ。私は彼と共に仕事ができた事を光栄に思っている」
「セバスチャンは彼にとっての300戦目となる2022年のアブダビGPまで我々と共にレースを続けていく。盛大に送り出すつもりだ」
チーム代表のマイク・クラックはベッテルを「速く、知的で、戦略的な優れたドライバー」と評し、ベッテルが残したものは引退後もチームに利益をもたらし続けるだろうと語った。
「アストンマーチンF1チームというプロジェクトは無限の可能性を秘めている。セバスチャンは昨年からその土台作りに取り組んでくれていた。地道な作業だが決定的に重要な事だ」
「将来的に我々が競争力を持ったとすれば、その成功の立役者の一人はセバスチャンだ。我々が彼に対する感謝を忘れる事はないだろう」